ありがとうみなさん!12年目の震災記念日

10月23日、12年目を迎えた今日も楽しく笑い、たくさんの方々と温かいお話をして1日が過ごせたことを心よりうれしく思います。郷見庵での震災記念感謝祭。この日を目指してみんなで準備して迎えることが出来ました。今年も盛りだくさんの催しもの。まずは本場山形の芋煮会から頂いたレシピで山古志の野菜とお肉たっぷりの大鍋芋煮の炊き出し。ほくほくの里芋とジューシーな肉汁、そしてお母さん方の絶妙な味付け加減で最高の芋煮が出来ました。少し秋らしく寒くなってきた身体にしみわたります。

 

 

今日一番の貸し切りバスで来てくださったのは、東京目黒区の聴覚障害協会の方々21名。「東京もいつ災害に遭うかわからない。昨日は蓬平にとめてもらいましたが、今朝緊急ラジオの放送で目が覚めてびっくりしました。緊急時の体制が整っているんですね。」とおっしゃっていました。写真右は「聴導犬」の「ケンちゃん」目黒区で1頭。「盲導犬」より訓練が難しく、全国でも68頭しかいないのだとか。障害を持っていても、自分たちで勉強して自分たちで身を守ろうという姿に感銘しました。みんなでいも煮をほおばって、「とってもおいしい!」といってくださいいました。

 

また、東竹沢小学校の教頭先生だった 遠藤 征(すすむ)先生からは、資料館に応援エッセイをいただきました。松井治二さんの娘・智美さんや、息子・富栄さんの恩師です。現在はお体の具合で、ご家族の方々が届けてくださいました。ありがとうございました。その他、資料館に展示した震災前の写真を懐かしそうにご覧になる方々や、震災後の様子や山古志の復興を熱く語る姿、真剣に耳を傾けてくださる方たち。12年の資料がそれぞれの方々に様々な形で届いたことと思います。

 

さあ、催しはまだまだ続きます。恒例の餅つき大会。つきたてアツアツののお餅をあんこ、きな粉、おろし大根とお好みで。美味しさたまらず、芋煮にポチャンと入れている方もいましたよ。空くじ無しの抽選会、お肉は一体誰の手に!新潟大学の学生さんたちが一生懸命手伝ってくださいました。フリーマーケットにはお着物も。値段は皆さんのお気持ちで。そんなこんなで11時過ぎになりました。いよいよ毎週練習を重ねた、「五穀豊穣の舞」のご披露です。

  

  

舞を踊るのは、木籠集落の皆さんが中心です。ご師匠の中村さんはもう泊りがけでご指導したとか。太鼓は木籠の盆太鼓名人、孝一郎さん。笛は山古志の油夫から八久保保(たもつ)さんをお迎えしました。この舞を最初にご披露したのは、郷見庵が完成した竣工式でしたが、今回は練習の成果あって完成度も高く、あいにく雨が降ってきたにもかかわらず、たくさんのお客様が足を止めて見入っていました。沢山の拍手とお菓子まきで幕を閉じました。

   

みなさん、「山猫庵」を覚えていらっしゃいますか!本日は、お茶屋「山猫庵」として、しっとりとした佇まいで、お抹茶を頂けるよう郷見庵2階にオープンしました。山古志の野の花を眺めながら、お茶菓子を頂いていると、温かいお抹茶が出てまいります。ホッと一息。静かに心温まり、初めての方もとっても飲みやすく美味しかったと好評でした。

 

こうして、それぞれが得意分野を発揮して、自分も楽しみ、お迎えした方々にも楽しんでいただく。そして、また再会できる日をお待ちする。震災以来、松井会長と木籠ふるさと会が貫いてきた心意気。今日の感謝祭もみんなのこの思いと、来てくださった方々の力でやり遂げることが出来ました。「いろいろ大変なこともあるけどさ、でもやり終わったときはいっつも思うんだよね。あ~やっぱりやってよかったって。」

これからも、山古志木籠ふるさと会、郷見庵で、楽しく元気にお待ちしています。皆様ぜひまた来てくださいね。

2016.10.24 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

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