中越地震から6年の歳月が過ぎました。
平成16年10月23日の夕刻に震度6の地震が続き、家が揺れ、地が割れ、山が崩れました。家から逃げ出し、集落の皆の無事を確かめ合いました。山鳴りのする不安な一夜を過ごしたものです。
ヘリコプターでの全村避難、その後置いてきた牛をようやく避難させることができました。集落を塞いでいた自然ダムの水位は日ごとに増していきましたが、自然ダムを壊してくれという願いはかないませんでした。

3年にわたる長岡ニュータウンでの慣れない仮設住宅の暮らしが続きました。集落の皆で、寄り合いを行い、皆で帰る気持ちを持ち続けました。ダムに沈んだ墓石を引き上げ、避難指示の中で盆踊りも試み、コンテナを改造したお休みどころ郷見庵を現地に置きました。
住宅再建のめどをつけ、平成19年暮れに皆で帰り、平成20年正月に賽の神ができました。それ以来、集会所や神社の再建、農作業や道普請の復活、はじめての山野菜の販売など、村の再生に取り組んでいます。

全国の皆さんからは、たくさんのご支援や励ましをいただきました。地震を機会に知り合えた人は数知れません。集落は14世帯に減りましたが、それ以上の人が山古志木籠を「日本の故郷(ふるさと)」として思っていただけるようになり、元気を分かち合うことができました。
来ていただけた方にありがとうとお伝えし、皆さんとご一緒に千年続く、日本のふるさとづくりをしたいと考えています。郷見庵はそんな仲間の集いの場としていきたいのです。

郷見庵では、1階を直売・休憩処、2階を交流スペースとして震災資料を展示しています。どうぞお気軽にお茶飲みに来て下さい。

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