平成16年10月23日に発生した中越地震により、木籠集落では地滑りが起きました。集落を流れていた芋川が堰き止められダムになり、全24世帯のうち14世帯の家が水没しました。水没を免れた10世帯も全半壊の被害を受けました。
下流への被害を食い止めるため、水没した家々を残したまま、堰止湖を自然堤防として保全することになりました。
仮設住宅で避難生活を送る間も、元の集落に戻ることを諦めませんでした。長岡市は木籠集落の一角に宅地を造成することを決め、離村してから3年後、木籠集落で集団移転を果たしました。
地震の恐ろしさ、人と人との支えあい、災害への備え、この震災で学んだ事を後世に伝えていければと思います。
悲しい物語のままで終わらせるのではなく、幸せな結末で終わるように。みんなで未来を紡いでいけますように。
平成16年10月の震災時に24世帯だった村は、3年間の仮設住宅での生活を経た平成19年12月の帰村時には、14世帯となりました。
震災時 | 帰村時 | |
平成16年10月 | 平成19年12月 | |
世帯 | 24世帯 | 14世帯 |
人口 | 67人 | 32人 |
65歳以上人口 | 34人 | 19人 |
高齢化率 | 50.7% | 59.3% |
平成16年 | 10月 | 中越地震 建物の多くが全壊 集落の多くが河道閉塞の自然ダムに沈む |
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12月 | 長岡市陽光台地区の仮設住宅団地に集落ごと入居する | |
平成17年 | 3月 | 山古志村復興計画「帰ろう山古志」 |
4月 | 長岡市山古志村合併 | |
9月 | 山古志6集落の再生計画づくり始まる | |
12月 | 集落再生計画中間報告 | |
平成18年 | 4月 | 県道、木籠造成地工事始まる |
5月 | 現地見学会 | |
6月 | コンテナの「郷見庵」を設置する・集落再生実施計画づくり | |
10月 | 現地区割り見学会、モデル住宅見学会 | |
12月 | 造成地計画の検討進む | |
平成19年 | 4月 | 木籠集落避難指示解除 |
6月 | 集会所計画始まる | |
8月 | 造成地見学会 | |
7月 | 住宅建設始まる | |
8月 | 牛の角突き再開する | |
12月 | 仮設住宅から14世帯が帰村する | |
平成20年 | 1月 | 帰村して始めての賽の神が行なわれる |
2月 | 集落復興プランまとまる | |
4月 | 復興デザイン策定始まる | |
5月 | 田植え | |
7月 | 農地整備、山野菜直売、お茶のおもてなし始める | |
8月 | 集会所竣工式 盆踊り | |
9月 | 稲刈り | |
10月 | 諏訪神社再建、遷座祭 | |
11月 | 地域復興交流会議参加 | |
平成21年 | 1月 | 賽の神 |
2月 | 冬の手仕事体験 | |
5月 | 田植え | |
6月 | ちまき作り・七夕飾り作り | |
8月 | 道普請、盆踊り 天皇陛下牛舎をご訪問される | |
9月 | 稲刈り | |
10月 | 5周年 「復興の碑」序幕式 | |
平成22年 | 1月 | 賽の神 |
2月 | 基金事業復興デザインまとまる | |
5月 | 山古志木籠ふるさと会設立総会が行われる | |
5月 | 田植え | |
7月 | ホタル観察会 | |
8月 | 道普請、盆踊り | |
9月 | 山古志ウォークおもてなし・かかしコンクール、稲刈り | |
10月 | 6周年 新郷見庵オープン、収穫祭 |