震災10年目の盆踊り

8月15日、山古志では、各々の集落の神社で盆踊りの準備が始まります。木籠のお宮様も夏の草木でみずみずしく飾られて、灯篭が立てられました。小雨は降ったりやんだり。降れば一休み、晴れ間を見てはテキパキと、それぞれの役割で準備が整いました。

聞こえてきましたよ、ホラ貝の音。お神酒をしっかりたずさえて、お供え物やらおちょこやらを持って、住民、里帰り家族、木篭に集まった皆で宮司様を囲んで、神社までおつれします。お宮の中で神事がとりおこなわれるなか、灯篭の明かりが灯り、焼きソバやお肉の焼けるいいにおい。さて、それぞれにお腹を満たして踊りが始まりますよ~。

 

夜が更けるにつれて、踊りの輪も広がります。木篭住民や里帰りの家族の他にも、県外から、新潟各地から、この10年間木篭と御縁をもったたくさんの方々の輪が踊りの輪になりました。また、祭りの準備からお宮での神事、太鼓のたたき手、唄い手、踊り手、10年の歳月はそれぞれの役割を、少しずつ次の世代へと引き継いでいるかのようでした。

 

「10年たってここまでこれた。でもこれはここにいる皆さんが一緒になってやってきてくれたおかげ、私たちだけではとてもできなかったことなんです」と松井区長はおっしゃいます。これからも、みんなそれぞれに、楽しみながら木篭に集まって、この輪をつないでいきたいと思うのです。

 

 

2014.08.16 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

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