春近し
三寒四温のこの時期、例年の山古志では3月の初めにはまだまだ1メートル半程の積雪がありますが、今年の桃の節句3月3日には積雪も60~70cm程度と少なく穏やかな陽気になりました。
この日、木籠にはふるさと会の常連と集落のおばーちゃん達が集まり、ひな祭りを祝いました。
皆さんが持ち寄った料理や牛汁、きのこ汁や手作りケーキ、更にはひな壇前でのお抹茶のお点前など賑やかな一日を過ごしました。
新年のはじまり 賽ノ神
1月13日、晴れ渡る青空、最高賽ノ神日和。集落の皆さんとふるさと会員みんなで準備が始まります。藁を編み、おんべを作り、沢山の願い事も短冊につるされました。お嫁さん来い来い、安産祈願、世界平和に、被災地の方々の安心できる生活をお祈りして。イノシシも現れ、みんなで記念撮影。みなさん晴れやかな笑顔です。
さて、お次は餅つき大会。みんなでチャレンジ。声援が飛び交います。木籠の地震の日から復興を紙芝居で。みんな子供の様に戻ったよう。お餅がつきあがったら、出来立てを頂きます。あんこ、お雑煮、牛汁とどれもおいしい。
これより、年男年女による賽ノ神の点火で~す。火をつけた藁でぐるっと取り囲んで火が付くと、煙がモクモク天高く上がり、賽ノ神が燃え上がりました。今年一年良い年になりますように。みんなの願い事が天に届きますように。
そのあとは、スルメ焼きや、みかん撒き、残り火での餅焼きと、賽ノ神の火を最後まで楽しみ、たくさんのおしゃべりに花を咲かせ、お開きとなりました。年の初めの楽しい一日、木籠もふるさと会もとっても良いスタートでした。
秋空の蕎麦打ち会
朝晩の冷え込みで、山古志は紅葉真っ盛り、晴れ渡った秋空の日になりました。
蕎麦打ち師匠は前日から木籠入りして準備万端。朝集会所におじゃますると、香ばしい揚げたてのてんぷらの香り。手際よくサクサクが揚っています。
蕎麦打ち体験にもたくさんおいでいただきました。師匠が丁寧にお教えします。そば粉8:小麦2の二八蕎麦で、つなぎは「ふのり」。つるつるですよ。「粉がふわふわ~」という声に、「昨日引き立ての新蕎麦粉だからね」とお師匠さん。「粉がとてもひんやりしてますね」というのは「木籠の朝はとても冷えるから、そば粉もよく冷えているんですね」ということ。丁寧に混ぜながら、一生懸命こねながら、私たちの手と熱気が移っていったかな。コネは300回だそうですよ!後は広げて均一に伸ばします。むらなく伸ばすのは難しい~。最後は大きな蕎麦包丁でトントントン。」慌てないでね。さあ、自家製お蕎麦ができました。
やっぱり自分のお蕎麦は美味しいね。お客様もみな笑顔で美味しい美味しいとおしゃってくださいました。木籠の皆さんもおいしそう。秋の楽しい一日でした。
中越地震記念日郷見庵感謝祭
中越地震から14年を迎えた10月23日、復興を支援して下さった全国の皆様への感謝の気持ちを込めて郷見庵感謝祭を催しました。
昨年は台風の影響でイベントの中止を余儀なくされましたが、今年は絵に描いた様な日本晴れに恵まれ郷見庵広場に特設ステージを設けて、十日町の市川一座の歌謡ショー、群馬県の伊勢崎玉すだれ会のみなさんによるによる南京玉すだれ等の楽しいステージショーや、山猫庵(会員の茶道グループ)によるお抹茶のお点前、バザー等に集落や近隣のみなさん、平日にも関わらず郷見庵に訪れて下さった多くの方々と復興の喜びを噛みしめ、ご支援くださった皆様への感謝の気持ちを新たに致しました。
冷子沢砂防ダム見学
10月7日の午後からは、冷子沢砂防ダムの見学に木籠の皆さんと出かけました。震災以来、芋川の土石流防止対策として建設が進められてきた砂防ダムですが、今回は完成前の最後の見学になります。今後自然災害の惨事を防ぐために湯沢砂防さん、中越興業さんが長い年月をかけて尽力してくださいました。年間の半分が積雪により工事をストップせざるを得ない山間地。建設の説明を聞きながら、今までのご苦労を知りました。
ここはかつて、春の山菜取りに入ったり、山々の奥深くまで切り開いて耕していた田んぼや畑があった場所です。木籠の方々は直接いろんなお話を聞いていました。私たちには同じように見える山の景色も、地元の人たちの頭の中にははっきりと細部まで違いがわかるんだろうなあと思います。だからこそ、想い出やなごりおしい気持ちも含めて、これからダム工事が進み、山が最終的にどんな形になっていくのか、皆で見に来ることができてよかったのだなあと感じました。
里芋、さつま芋掘り
10月7日、昨夜は台風が郷見庵のテントを吹き飛ばしてしまったそうです。そんな中、芋掘りに集まった完全防備の皆さん。お天気の様子を見ながら、今日はお試し掘りということで、チャレンジしました。
まずは新物の里芋。大きな株を一つ引き抜くと、かわいい子芋とまだ瑞々しい親芋も。今日は少し早めでしたが、もう一息で収穫時です。皮をむくと真っ白な里芋が顔を出しました。
次はさつま芋を一列だけ掘ってみることに。な~んとびっくり、大物がどっさりです。
今日の収穫は、お昼に、焼き芋にと美味しくいただきました。
天候が回復すれば、10月23日の郷見庵感謝祭に芋掘りができるのではと期待しています。皆さんおいで下さいね。
山古志の稲刈り
今年も稲刈りの日が来ました。空模様を心配しながら田んぼへ。雨はあがり、青空も見えています。
それでも、田んぼは水浸し。稲も濡れて重く頭を垂れています。それを一つ一つ手刈りで刈る皆さん。本当に昔からこの地に暮らす人々のたくましさを見せられているようでした。山々の間にひっそりと育つお米。今日の参加者は、木籠のや山古志のたくさんの助っ人の方々にふるさと会の顔なじみといった家族のような稲刈りでした。
長靴はほとんど埋まり、足元のおぼつかない中、せっせと素早く動く手と、転ばない足腰。何とも見事な働いて出来上がった人間の身体です。
中学生の少年が引くソリが、稲運びには大活躍。あと一息で刈り終えるときには嬉しくて嬉しくて、ひときわ明るい雰囲気と、唄声やらも飛びたします。はざかけを終わらせて、さあお昼ご飯だ。
御馳走を囲んで、みんなでかんぱ~い!このひとときがたまりません。本当に本当に、ご苦労様でした。お米が繋ぐ私たちです。
雨にも負けず!山古志ウオーキング
9月8日、山古志ウオーキング。小雨になったかな、と思うとまた雨あしが強まるなか、出発時刻になりました。600人も県内、県外からエントリ―されているそうです。皆さん、気を付けて頑張ってくださいね。
いつもより少し時間は遅れましたが、雨具に身を包み、木籠の橋を皆さん続々渡ってこられます。郷見庵では、かぼちゃやにミョウガの漬物など季節のおもてなし。あったかい手作り蒟蒻、いつもの神楽南蛮おにぎりや牛汁も身体を温める大盛況でした。
皆さん、テントの中で肩寄せ合って一休みです。雨をしのいで、充電して、ゴールまでお気をつけて、頑張って!
また、雨の中橋のたもとで足を止め、水没した家屋のことを尋ねてくださる方々も複数いらっしゃいました。現在は木々に覆われて少しわかりにくくなっていますが、ここがすべて水で埋まり、撤去されましたが多くの家屋がここにあったことをお話しすると、大変でしたね、頑張ってくださいねと、雨の中励ましてくださり、ありがたい気持ちで一杯でした。
波乱万丈 盆踊り
「こんなに暑い夏ははじめてだなあ~」汗がしたたる猛暑の中、お宮様を草花で飾り、今年も盆踊りの準備に精を出します。
六地蔵様の頭の上には、トンボも飛び交い、少し秋も感じるのに、まだまだ元気なセミの声、そして遠くからはゴロゴロ…と何だか怪しい雷様の音?
4時半すぎ、宮司様の準備も整い、神社までお連れします。ほら貝を先頭に、木籠の集会所を出発。「う~ん、けっこう長い道のりだなあ…」「来年は車使っちゃう?」いやいやそうはおっしゃらず、がんばってくださ~い!
「お~やっと到着するぞ~」みんなの顔もほころびます。熱い中汗びっしょり、大事なお役目ご苦労様でした。
そして厳かなる神事。宮司様の太鼓と笛の音に、みな頭をたれます。祝詞の声があたりに響きます。
神事も終わり、さあ御馳走と冷たいビール、盆踊り!と思いきや、ゴロゴロ…そしてザザザーー何と雨が~~。
急遽、お宮の中に避難して、そこでにぎやかな宴となりました。
とはいえ、猛暑の夏に恵みの雨。田畑も喜んだだろうし、まわりの木々がみるみるうちにシャンとして、山々が瑞々しい緑色になっていく気がしました。
雨も小雨になった頃、梶金の方々の助っ人も来てくださり、何とあきらめかけた盆踊りを始めることができました。
太鼓に唄に踊りにと、いつものお盆の風景を今年も見ることができました。汗に雨に泥はねもへっちゃら。今年も皆さんの力で、盆踊りができて本当によかった。
笹団子・チマキ作り
6月24日快晴!カッコウとウグイスのさえずりが聞こえてきます。今年の笹団子・チマキつくりは、こんなすがすがしい青空のもと、屋外で行われました。太陽は燦々と、時々気持ちの良い風が涼やかに通り抜けます。
青々とした笹の葉や、結わえるスゲは、ちょうど良い時期に、団子・チマキ作りの先生方やふるさと会のメンバーが取りに行き、下ごしらえまでしたもので、天然のとてもいい香り。10年以上続くこの恒例行事に、先生は毎回丁寧に楽しく教えてくれて、いつの間にか皆さんなかなかの腕前に!
出来上がった笹団子は、蒸し器でゆでます。一方チマキはゆでること40分。アツアツの出来立てを風に当てて粗熱をとり、そして皆でいただきま~す(^v^)笹からご飯がはみ出したり、あんこが飛び出したりもそれほど無く、今年はとても良い出来栄えだったのではないでしょうか。ほおばる顔もニコニコです。
食事の後は、一足先に七夕飾りを作りました。郷見庵におこしの際は、ぜひ願い事を書いて結んできてくださいね。