早春の田植え日和

5月14日、小雪のおかげで雪解けも早く、今年は例年より1週間早く田植えが出来ました。昨日の雨はうそのように、晴れ渡った青空と白い雲。カッコウとウグイスの鳴き声がコラボして、優しい春の新緑の山々。さわやかな田植え日和にみんなわくわくです。

 

 

さて、今年も県内外から30人以上の方々が集まってくださいました。ご家族みんなで、ご夫婦で、ちびっ子、学生さん、たくさんのご縁でふるさと会の田植えに来てくださいました。毎年この日を楽しみに、田んぼは和気あいあいと、でもとっても一生懸命に。口も動いて手も動き、今年は唄声まで響きました。

 

 

さあ一息ついて、お茶のみですよ~。できたておはぎをほおばって、甘さが疲れを吹き飛ばします。お茶で喉を潤して、田んぼや山からのそよ風が汗ばんだ体に心地よい。

 

そろそろお昼の準備が出来たと聞いて、さあもうひと頑張りです。

地元のプロ技、田んぼの隅や、植え逃しをひょいと見つけて補ってくださいます。温かいので今日は虫も元気でした。虫よけスプレーより効果抜群だったのが、この蚊取り線香巻き。

 

ようやく3枚の田んぼに、かわいい緑の苗が植わりました。こんな小さな苗たちが、夏に向けてすくすく育ち、緑の絨毯がやがて黄金色に。その日を楽しみに田んぼを後にし、お母さんたちのおいしいごちそうが待っている郷見庵へ向かいました。おにぎりとお汁がお腹にしみわたって、山のごちそうや春の味と一緒に汗した皆さんと話の輪も広がって、今年も楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

集まってくれた皆さん、田んぼの準備やご飯を作ってくださった皆さん、今年もありがとうございました~\(^v^)/

 

2017.05.14 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

春の道普請・ふるさと会総会

残雪も消え、雪割草が咲き、山菜が出始めた木籠集落で春の道普請、ふるさと会総会で新年度のスタートを切りました。

 

集落の皆さん、ふるさと会の仲間たちが集まり、冬の間に傷んだ側溝の整備、雪で崩れた諏訪神社の石灯篭集の復旧、境内に積もった落ち葉の清掃や郷見庵脇の老人会の畑の花植え作業で心地よい汗を流しました。

 

道普請後一休みして、8回目のふるさと会総会を開催し、活動報告、決算報告をし、新年度へ向け決意を新に致しました。総会後、数年前から南相馬や飯館村から頂き植樹した桜の花見会を行い、採れたての山菜料理で舌鼓を打ちました。

 

2017.05.01 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

熊本地震被災地訪問

熊本地震から1周年をを迎える4月13~15日に山古志木籠ふるさと会の有志17名で予てより被災地交流のある熊本県の南阿蘇村、西原村を訪問し復興支援を兼ねて桜苗木の贈呈、植樹などで交流を深めてまいりました。

13日には南阿蘇村では震災で閉館し、14日に再開館する「風の丘阿蘇大野勝彦美術館」を訪問し、開館準備でお忙しい大野先生と共に桜の植樹をしてまいりました。

 

 

14日に西原村の二つの集落を訪れ、大切畑集落では桜の植樹と持参した山古志牛のバーベキューで懇親会で交流を。

   

古閑集落では桜の苗木の贈呈式と集落の会館をお借りして、山古志牛の煮込みを作り親睦会を行いました。

 

15日には西原村の慰霊祭に参列し震災犠牲者の鎮魂をお祈り致しました。

三日間を通して車窓から見える被災地は各所で重機が入り復興は進んでいるように目えますが、手付かずの所もかなり見受けられますので一日も早い復興をお祈り致します。

2017.04.16 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

面綱作り

明け方まで降った雪も上がり、久々の晴れ間の木籠集落では、お茶飲み会を兼ねたミニ面綱作りが行われました。(面綱は闘牛用の化粧つなで、おもづなと呼ばれ相撲の化粧まわしに相当する)豪雪の山間地の集落ではお茶飲みに集り、共同作業をしながら談笑するのが冬の間の楽しみです。

 

この日は闘牛会の面綱作り名人の六蔵さんを招き、ミニ面綱作りに挑戦し六蔵師匠の指導の下、悪戦苦闘の末、何とか形になり、あわよくば直売所で販売を

とも考えておりましたが、まだまだ修行が足りないようです。

  

お昼には持ち寄った煮物や漬物、更には鍋や炊き込みご飯での昼食で話が弾み楽しい冬の一日でした。

又、この日は雪堀隊のボランティアの皆さんが木籠集落に集まり、除雪作業に汗を流しており、高齢者世帯が多い集落の皆さんも大変喜んでおりました。

 

2017.02.05 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

賽ノ神を行いました

本年は例年になく小雪で畑にわずかに雪が残るていどので穏やかな正月を迎えた山古志の正月でしたが、12~3日からの大寒波で一挙に1.5m程の積雪になり、大雪警報が継続される中での木籠集落の賽ノ神でしたが、時折晴れ間ものぞく穏やかな陽気で50人程が集まり五穀豊穣、無病息災を祈りました。集落の皆さんと賽ノ神の心柱になる木の切り出し、骨組み、藁あみ、おんべを作り賽ノ神に飾付け完成です。

 

 

 

恒例の餅つきを行い、つきたてのお餅をきな粉とお汁粉で頂き、、例年ですと牛汁が振舞われるところでしたが今年は被災地交流で昨年お世話になった丹波市より猪肉のプレゼントがあり、猪なべで体が暖まったところで賽ノ神の点火が行われました。(猪鍋は臭みもなく柔らかくおいしく頂きました)点火まで間、藁が乾燥されたままのため今年の賽ノ神はあっという間に燃え上がり、スルメや餅を焼き、ミカン蒔き、子供たちはソリや鎌倉ほりと楽しい小正月行事でした。

 

   

2017.01.15 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

秋の蕎麦打ち大会

ついにこの日がやってきました~\(^v^)/ 真夏の種まきから、秋の収穫、一粒一粒がいとおしい。何度も選別して粉になるまで本当にご苦労様でした。今日の木籠は見事な秋色に染まり見事。少し肌寒いなか、外では撒き割り、火をおこし蕎麦ゆでの準備、中では蕎麦打ちお師匠さんがさっそく一番新蕎麦打ちを始めましたよ!

   

さて、師匠に続け!とばかりに、まずは一生懸命蕎麦をこねこね。体重をのせて~、コシのあるお蕎麦にな~れ。でもカメラを向けると皆さんにっこり。とても楽しそうでした。

  

お次はこねた生地を伸ばして均一に切っていきます。トントントンと、見事な包丁さばき!切った蕎麦はくるっとねじって、ほい出来上がり。それを見ながら、各々自分でこねた生地に向かい、蕎麦包丁を握って慎重に~。だんだんコツをつかんでリズミカルに。はいくるり、美味しそうな生蕎麦が並びました。後はゆで釜係りさんに引き継ぎます。

   

 

そのころ、台所では付け合わせのてんぷら揚げ。木籠の野菜、旬の野菜、さっくりとかき揚げでどうぞ。それから、粘り気のつよ~い長芋を一生懸命すりおろしてお手伝いしてくださった方も。おかげで、お蕎麦はいろんな味に楽しめました。

   

こうして、お客様方にも大盛況。作った私たちも、美味しくありがたく、今年の木籠の新そばを味わいました。みなさん本当にごちそうさま。ありがとうございました。

2016.11.06 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

水没家屋保存工事完了見学会

10月23日、震災記念感謝祭の午後2時より、保存工事が完了した木籠の水没家屋の見学会が行われました。
磯田達伸長岡市長,泉田裕彦新潟県知事,星野伊佐夫新潟県議会議員からご挨拶を頂き、来賓には、関正史長岡市議会議長、五十嵐良一長岡市議会議員、森下淳湯沢砂防事務所長をおむかえしました。長島忠美衆議院議員からも祝電を頂きました。
そして、木籠住民、ふるさと会から、松井吉幸区長,智美さん,石井さん,中村さん,上田さん,リイさん,槇さんなどが参加し、改めて家屋を見学してまわりました。

 

磯田市長は中越地震から12年が経過する中,「風化をさせない」ことの重要性を述べられました。
泉田知事は,保存された家屋は山古志の経験をほかの被災地や次世代へ伝える力をもっていることを強調されました。
星野県議は地震から数日間は鳥の鳴き声がまったくしなかったことなど,当時の様子を回想されました。

来賓としてご紹介された関市議会議長からは,「松井治二も喜んでいると思います」という言葉が印象的でした。

山古志から全国へ「新潟モデル」を発信して防災・減災の意識を高めるとともに,助け合う心を大切にして全国の被災地のみなさんに心を寄せていくことについて,決意を新たにさせられた式典でした。

 

式典後は,和やかな雰囲気の中に見学会が行われ,明日24日で退任される泉田知事へ感謝の言葉が贈られました。

2016.10.24 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

ありがとうみなさん!12年目の震災記念日

10月23日、12年目を迎えた今日も楽しく笑い、たくさんの方々と温かいお話をして1日が過ごせたことを心よりうれしく思います。郷見庵での震災記念感謝祭。この日を目指してみんなで準備して迎えることが出来ました。今年も盛りだくさんの催しもの。まずは本場山形の芋煮会から頂いたレシピで山古志の野菜とお肉たっぷりの大鍋芋煮の炊き出し。ほくほくの里芋とジューシーな肉汁、そしてお母さん方の絶妙な味付け加減で最高の芋煮が出来ました。少し秋らしく寒くなってきた身体にしみわたります。

 

 

今日一番の貸し切りバスで来てくださったのは、東京目黒区の聴覚障害協会の方々21名。「東京もいつ災害に遭うかわからない。昨日は蓬平にとめてもらいましたが、今朝緊急ラジオの放送で目が覚めてびっくりしました。緊急時の体制が整っているんですね。」とおっしゃっていました。写真右は「聴導犬」の「ケンちゃん」目黒区で1頭。「盲導犬」より訓練が難しく、全国でも68頭しかいないのだとか。障害を持っていても、自分たちで勉強して自分たちで身を守ろうという姿に感銘しました。みんなでいも煮をほおばって、「とってもおいしい!」といってくださいいました。

 

また、東竹沢小学校の教頭先生だった 遠藤 征(すすむ)先生からは、資料館に応援エッセイをいただきました。松井治二さんの娘・智美さんや、息子・富栄さんの恩師です。現在はお体の具合で、ご家族の方々が届けてくださいました。ありがとうございました。その他、資料館に展示した震災前の写真を懐かしそうにご覧になる方々や、震災後の様子や山古志の復興を熱く語る姿、真剣に耳を傾けてくださる方たち。12年の資料がそれぞれの方々に様々な形で届いたことと思います。

 

さあ、催しはまだまだ続きます。恒例の餅つき大会。つきたてアツアツののお餅をあんこ、きな粉、おろし大根とお好みで。美味しさたまらず、芋煮にポチャンと入れている方もいましたよ。空くじ無しの抽選会、お肉は一体誰の手に!新潟大学の学生さんたちが一生懸命手伝ってくださいました。フリーマーケットにはお着物も。値段は皆さんのお気持ちで。そんなこんなで11時過ぎになりました。いよいよ毎週練習を重ねた、「五穀豊穣の舞」のご披露です。

  

  

舞を踊るのは、木籠集落の皆さんが中心です。ご師匠の中村さんはもう泊りがけでご指導したとか。太鼓は木籠の盆太鼓名人、孝一郎さん。笛は山古志の油夫から八久保保(たもつ)さんをお迎えしました。この舞を最初にご披露したのは、郷見庵が完成した竣工式でしたが、今回は練習の成果あって完成度も高く、あいにく雨が降ってきたにもかかわらず、たくさんのお客様が足を止めて見入っていました。沢山の拍手とお菓子まきで幕を閉じました。

   

みなさん、「山猫庵」を覚えていらっしゃいますか!本日は、お茶屋「山猫庵」として、しっとりとした佇まいで、お抹茶を頂けるよう郷見庵2階にオープンしました。山古志の野の花を眺めながら、お茶菓子を頂いていると、温かいお抹茶が出てまいります。ホッと一息。静かに心温まり、初めての方もとっても飲みやすく美味しかったと好評でした。

 

こうして、それぞれが得意分野を発揮して、自分も楽しみ、お迎えした方々にも楽しんでいただく。そして、また再会できる日をお待ちする。震災以来、松井会長と木籠ふるさと会が貫いてきた心意気。今日の感謝祭もみんなのこの思いと、来てくださった方々の力でやり遂げることが出来ました。「いろいろ大変なこともあるけどさ、でもやり終わったときはいっつも思うんだよね。あ~やっぱりやってよかったって。」

これからも、山古志木籠ふるさと会、郷見庵で、楽しく元気にお待ちしています。皆様ぜひまた来てくださいね。

2016.10.24 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

脱穀が終わりました

10月8日、あいにくの天気でしたが、前日にはざから降ろした稲束を脱穀しました。テントを張って、黙々と作業。新潟大学の学生さん達も若い力で頑張ってくれました。お昼までには作業は終了。今年のふるさと米の完成です!

 

田植えから稲刈り、はざかけ、脱穀まで、私たちがお米を口にするにまでには、本当に長い道のりがあるんですね。自分たちが関わったお米はまた格別です。今年もありがたくいただこうと思います。ちなみに、ぎっしり積まれた藁は、闘牛さん達の大切な冬場の食料になるそうですよ。

2016.10.08 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

蕎麦刈りをしました

最近までの白い花畑が、いつの間にかしっかり蕎麦の実をつけました。週末も天気予報は好転して快晴!蕎麦刈日和です。蕎麦のためなら、何をおいても駆けつける有志のみなさんで、蕎麦刈をしました。

   

蕎麦の実って、真っ黒な三角なんです。一粒嚙んでみると、ふんわり蕎麦の香りが。中は真っ白です。モクモクと畑から刈り取られた蕎麦は、ビニールシートに山盛り。さあ、これからが大変ですよ。

  

枝についた蕎麦の実を、一本一本手作業で摘み取ります。永遠にも思えるこの作業、でもここでのおしゃべりが楽しいんですよね。いろんな話に花を咲かせて、さすが!皆さんしっかり手だけは動いています。

   

さて、お昼を挟んで粘ること数時間、ようやく蕎麦の実が集まりました。達成感いっぱいです。一粒も無駄にしまいとピンセットで集める方も(^v^)集めた実をざるに入れて、みんなで「ふ~ふ~」息を吹きかけ、風に揺らして枯葉やゴミを飛ばします。そしていざ、水の中へ!しっかり実った重い実だけが下に沈み、うまく選別されるはず、だったのですが・・・今年はちょっとうまくいかない?

   

そこで今年はもうひと手間!しっかりした実を選別するために、皆さんそれぞれ工夫して頑張りました。ウチワや段ボール、ありとあらゆるもので汗して扇ぎ、ごみを吹き飛ばしました。扇風機に発泡スチロールのダブル攻撃。匠の技の登場。またまたピンセット?何はともあれ、今日の作業は何とかめどが付きました。

これから蕎麦の実を天日干しして、挽いてそば粉にして。蕎麦打ちまでの道のりは長く、そして楽しみなのでした。今日は皆さん、おつかれさまでした。

2016.10.02 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

ページトップ