稲刈り頑張りました~(^v^)
夏の猛暑で稲の実りは良く、しかし連日の雨続きで稲刈りはなかなかはかどらない。新潟の農家の皆さんが頭を悩ませた今年の収穫。これも自然とのお付き合いいですね。
ありがたいことに、金曜日までの雨が週末には良い天気に変わり、無事稲刈りが出来ました。とはいっても、雨の続いた田んぼは大変です。土曜日に有志のみなさんが、田んぼを1枚機械で刈って様子を見ておいてくださいました。当日の今日は、田んぼはぬかるんではいるものの、素晴らしい秋晴れ。張り切ってスタートです。
午前中、一枚は昔ながらの手刈りで、もう一枚は地元の方に機械の力を借りました。機械とはいっても、刈った稲はぬかるみの中、足を取られながら人が集め、田んぼの畔に重ねます。それを軽トラックまであぜ道を黙々と運ぶのは、刈り取りに入っている方々の子供たち、お孫さんです。学校の体操着をきて、家族の息もぴったりに、まさに仕事人でした。写真を撮りに来ていた皆さんも、彼らの活躍にカメラを置いて汗を流して手伝ってくださいました。
手刈り隊は、素敵な早乙女の衣装をまとい、でも力強くぬかるみを刈り進みます。かなりの脚力。そういえば今年は皆転ばずに踏ん張っています。みんなでやれば、何とかなる!経験豊富なプロの方々や、娘さんはお父さんから、コツを教わって頑張りました。いつの間にか、誰かが植えてくれた彼岸花が真っ赤に咲いています。これは、モグラ除けになるのだとか!
午前の一仕事が終えたら、お昼です。木籠名物、牛汁がお腹にしみます。甘いおはぎと漬物の塩気はベストマッチ。おかあさん、いつもありがとう。シュワシュワの飲み物もノンアルとはいえうまいなあ~。太陽に照らされて汗したご褒美。
午後は、二手に分かれ、はざ掛けを仕上げる隊と、何ともう一枚の田んぼを手刈り隊が出動!田んぼは3枚のはずでは?実は連日の雨風で稲が倒れ、機械で刈るのが難しくなってしまった田んぼを、手で刈るのだとか。これだけの人数が集まっているし、今年は午後も、もうひと頑張りしたのでした。結構時間もかかり大変だったと思います。でも、「これ一束で、ご飯杯かな」と聞いたときは、じーんとありがたみが伝わりました。皆さん本当にごくろうさまでした。今日はお風呂でゆっくり体をいたわってください。天気が良ければ一週間から10日で脱穀です。
お知らせ: 蕎麦刈りは、10月2日(日)10時からになります。人手がいる作業ですので、ご協力お願いします。
山古志ウオークおもてなし
9月10日、秋の気配が感じられる山古志です。とはいえ日中は照りつけるお日様の中、恒例の山古志ウオークが行われました。
木籠の郷見庵は、給水所中継地点。冷たいお茶と温かいおもてなしが例年のモットーです。案山子やポニー、闘牛もそろっておもてなし。米ぬか窯のおにぎりや牛汁、枝豆、かぼちゃの煮つけなどがそろいます。さあ、先頭の方たちがやってきました。
今日の参加者は、750名ということです!続々と橋を超えて郷見庵を目指してくる皆さん。もう少しで休憩ですよ~。たっぷり精をつけてくださいね。
闘牛やポニーも人気です。ちょっと一休みでも、ゆっくり郷見庵見物でも、みなさんそれぞれに、山里を楽しんでいらっしゃいました。
さて、たっぷり充電して、また行ってらっしゃい、がんばって!もくもくと出発する皆さんの、無事ゴールすることをお祈りしながらお見送りさせて頂きました。また来年も、ぜひ挑戦して、山古志をたっぷり満喫してください。
丹波市復興イベント参加レポート
2年前、豪雨による山崩れや土石流で大きな災害に遭った兵庫県丹波市では、被災後、復興の参考にすべく中越地震の被災地の木籠集落を度々訪れて下さり被災地交流を図ってまいりました。復興3年目を迎えるにあたり、「前向きに取り組んでいこう」と復興イベントが開かれました。
このイベントに中越地震被災地の十日町池谷集落と山古志木籠集落が招待され、ふるさと会役員として参加いたしました。山古志集落や池谷集落からの出店や復興イベントへの参加と、復興に向けた新たな創生を考える地域おこしのためのパネルディスカッションに参加してまいりました。
1日目は市の復興担当責任者から被災地の市島町を案内して頂き、道路沿いに見える数々の崩れた山肌や山崩れ現場で復興作業中の山寺の境内を見学させて頂き被害の大きさを目の当たりにいたしました。復興イベント会場では数々の出店による百円縁日や鴨レース、風船飛ばし、高校生や地元有志によるステージイベントなど元気を取り戻した笑顔を拝見することが出来ました。
2日目は「丹波市から始まるふるさと創生シンポジウム」として、宮崎緑先生(元NHKキャスターで千葉商科大教授)の基調講演(ハートウェアによるまちづくり)と「新しいコミニュティのカタチ」と題したパネルディスカッションが行われ、コーディネーターには宮崎先生、パネラーとして、交流から移住・定住に向かい「奇跡の集落」と言われた十日町市池谷集落に移住した福島さんと山古志木籠ふるさと会を代表して亡き松井前会長の娘さんの智美さん、中越防災安全推進機構の山崎さん、地元でコミュニティ活動をされてる荻野さんで、それぞれの地域としてのプレゼンテーションに続き、宮崎先生のたくみな誘導のもと活発なディスカッションが行われました。智美さんは当初、緊張したところもありましたが見事なパネラーぶりでした。
今後も各地との被災地交流を深め、ふるさと会として、もっと各地の参考になる活動をして行かなければとの思いを深めました。
盆踊り
今年もお盆がやってきます。暑さに負けずぐんぐん伸びる下草を刈り、お宮様を隅々まで拭き掃除。さっぱりとした境内。盆踊りの会場も夏の草木で瑞々しく飾られます。夏の道普請、ご先祖様とお客様を木籠に迎える準備が前日から行われました。
当日は曇り空。雨も降りだし少し不安なお天気です。晴れ間をみて、少し時間を早めてほら貝を先頭に宮司様を迎えました。雨よけに笠をかぶって歩く姿は初めての光景です。無事神事が行われていくうちに、お天気は回復してきました。何だか松井会長が空から笑っているようです。
踊りの前は腹ごしらえ。恒例の焼きそば。会員さんご夫婦の手作りで、香ばしい麺とソースは屋台顔負けです。牛汁や旬の神楽南蛮、夏野菜で賑やかな夕食です。
そろそろ太鼓の音が鳴りだしました。熟年のプロから教わって、山古志の太鼓のリズムをつかみます。唄い手さんの声の調子も整ったでしょうか。太鼓と唄が始まると、集落のお母さんの後ろについて、見よう見まねで踊りの輪ができ始め、どんどん大きくなりました。
灯篭にあかりが灯り、夜も更けていきます。ろうそくのあかり、竹灯籠、山里の暗闇に優しいあかり。お天気をうかがって、早く始めた盆踊り。それから雨は全く降らず、時間はいつもの終わりまで。太鼓に唄にそれを囲む踊り手さん。隣の集落から助っ人さんも来ていただいて、かわるがわる繋いだ盆踊り。拍手で幕が閉じました。また来年も、この場所で会いましょう。
夏の蕎麦まき
新潟地方は22日に梅雨明けの発表がありましたので、早速、11月の蕎麦打ち会に向けての蕎麦の種蒔きを行いました。今年の畑は郷見庵脇の集落の共同農地に蕎麦打ち用の蕎麦と鑑賞用の赤蕎麦を蒔きました。8月末頃から真っ白な蕎麦花と観賞用のピンクの花が咲き始め、同時に見ることができますので、郷見庵にお出での節には是非ご覧頂きたいと思います。
尚、種蒔きは農作業好きの有志で行いましたが、刈り取り、蕎麦の実の摘み取り作業には多くの人手が必要になりますので皆さんのご協力をお願いいたします。
手作り!ちまきと笹団子
初夏の木籠。瑞々しい笹の葉と、昔ながらの”すげ”を使って恒例のちまき・笹団子作りをしました。大人から子供まで20人余り。先生の手つきを真剣に見つめます。何度も参加してくださっている会員さんはもう先生です。”すげ”で結ぶのが難関ですね~。「先生、もう一回やって見せて~」。だんだん慣れてくるとコツをつかんでみんなで教え合えます。こうかな・・・ああかな・・・「あっ、出来た!」うれしい声が飛び交いいました。
見てください!こんなにたくさん。大小さまざま、形も個性的(^v^) これから、ちまきはゆでて、笹団子は蒸しますよ。
できたてホカホカがゆであがりました。食べる前にこんな風にちょっと風に当てて熱を飛ばします。あとはみんなで、いただきま~す。みんなで作ったのは間違いないのですが、ゆであがりは誰が作ったのかはわかりませんね。これは大きいな~、こっちはかわいい。なんだ?あんこが爆発してる~。誰だ~~~!なんて言いながら、楽しくみんなでいただきました。
今日は東京からふるさと会に入ってはじめて行事に参加してくださった娘さんとお母様も。みんなで作って、みんなでおしゃべり、いかがでしたか?いただいた手作りケーキ、別腹で皆さんのおなかにすいすいおさまっちゃいましたね。それから一足早く甘~いスイカのさし入れも。こちらも瑞々しくてありがたいデザートごちそうさまでした。準備をしてくださった先生、集まってくださったみなさん、本当に今日はありがとうございました。また木籠でお会いしましょう。
田植え日和
今日のお日様はサンサンと田んぼを照らし、ホ~ホケキョの声もとってもにぎやか。5月にしてはすごくあったかく、木籠の緑も晴れやかな元気色です。田植に集まったみなさんも、張り切って田んぼに飛び込みました。
今日はさくさくすすむなあ~。早乙女の衣装も年数を重ね、何だかしっくり身体になじんで動きやすそうです。あれあれ、いつの間にか田植用の本格長靴を用意している人もけっこういますね。足元がとっても軽やかですよ。あっという間に、1枚、2枚と植え終わりました。ちょうどお茶のみ休憩で~す。泥んこ自慢もにぎやかです。
今年の速さの種明かし。田植え前、田んぼに稲を植える位置の跡をつけます。今年はちょっと広めの間隔だったんですね(^v^)それでも機械に頼らず、3枚ともすっかり手植えで仕事をやり終え満足満足。広々と余裕をもって植えたての苗も風に揺れています。ご飯ですよ~の声に、思い思いのおしゃべりしながら帰り道を歩きます。
仕事の後のご飯はうまい!お母さんたちの手作り料理、山菜の和え物、てんぷら、おはぎ、肉汁がいっぱい。郷見庵に腰をおろし、青空の下でごちそうを囲みました。美味しい笑顔、楽しい笑顔、今日も一日、皆さん本当にありがとうございました。そしてご苦労様でした!
春の道普請、ふるさと会総会
今日は春の道普請、そしてふるさと会総会でスタート・・・ですが、朝からあいにくの雨もよう。それでも木籠は少し靄に包まれて、水分をたっぷり浴びた木々がみずみずしく空気の澄んだ朝でした。そして次々と仲間が集まり、木籠が賑わっていくうちに、いつのまにか雨もやんでいきました。
みなでゴミ拾いをしたり、掃除をして道普請がすんだあと、郷見庵二階で7回目のふるさと会総会。松井治二会長のご逝去により、今まで会長代行を務めてくださった木籠集落の松井吉幸さんが会長として就任。副会長には若手を担う治二さんの次男、松井富栄さんが新たに就任されました。皆さんでつなげてきたものを、これからも皆で力を合わせて、次へと引き継いでいきましょう!と皆さん拍手で承認です(^v^)
総会の後は、飯館村から頂いた桜の苗木を南相馬の桜の横に植えました。桜20本、ブナ100本の苗木をいただきました。この桜の木々たちが、厳しい木籠の地でたくましく育ち、日本中の様々な災害に遭われた方々が少しでも前へ進む励みになってくれることを祈っております。
兵庫県丹波市のみなさん頑張って!
今日は平成26年の水害で被災された丹波市の皆さんと復興への懇談会をしました。今日来られたみなさんの住んでいる地域は、地形も山古志と似ていることから、「山古志周辺を復興のモデルにしたい」とおっしゃり、水害直後に訪問され、今日で4回目の訪問という方も。特に今回は、「女性たちが何か活動を始めよう!」と郷見庵を切り盛りする集落のお母さんたちや、ふるさと会のメンバーとお茶を飲みながらのお話しとなりました。
名物の神楽南蛮味噌おにぎりと、牛汁のお昼に話も弾みます。もうすぐ木籠ではお釈迦様の日なので、縁起物のお釈迦様のお団子も頂きました。
松井さんの奥さんキミさんは、「木籠はこれからどんどん人が少なくなる。かといって、ここに住んでくれというのは難しい。だったら、ここを人に来てもらえるような場所に、ここに人を呼べばいいんだよ」と、いつも故松井会長が言っていたとお話ししていました。人が集まって楽しめる場所、人がまた来たいなと思えるあったかい場所。「だから、郷見庵は冬場を除いて年中無休なんです。ここに来れば、必ず誰かがいて、お話しして、お茶のみができるように。それからメンバーがそれぞれの得意分野で自分たちも楽しめる場所なんですよ」
最後にみんなで記念撮影。今日は青空。たくさんの雪だるまに囲まれて、みんな笑顔。丹波市のみなさん、これからもいっしょに頑張りましょうね!
賽ノ神
1月10日、今年の初行事「賽ノ神」を行いました。例年にない小雪。市内では十分な雪がなく、行事を見送った地域もあるようです。ここ山古志木籠では、みぞれまじりではありましたが、大勢の方々が集まってくださり、今年の無病息災をお祈りすることが出来ました。
賽ノ神の組み立てから藁あみ、おんべ作り、みんなが協力して教えたり、習ったりで準備が進みます。
今年は、おんべとともに、天国の松井さんへのメッセージを添えました。そして、「ふるさと」と「アメージンググレイス」の素敵な歌声。ありがとうございました。
またフクロウでおなじみの溝口さんご家族が来てくださり、木彫りの松井さんが届けられました。温かいお言葉を頂き、松井さんご家族へも手掘りの福の神。これからこの松井さんが、木籠をずっと見守ってくれることでしょう。
いよいよ賽ノ神に点火です。モクモクと煙を上げて天まで燃える賽ノ神。恒例の餅つきで、つきたてのお餅をほおばりました。特製小豆や牛汁のお雑煮も最高です。賽ノ神の火で体を温めながら、スルメや切り餅焼き。束の間の青空に、錦鯉の凧も空を舞いました。みかん撒きが始まると、やっぱり子供は雪の子!素早い動き。盛りだくさんの催しに、そろそろ終わりも近づいたころ、賽ノ神の火を囲んで、みんなで「ふるさと」を歌いました。
集まってくださったみなさん、本当にありがとうございました。今年も、木籠を皆さんのふるさとと思って足を運んでください。こころよりお待ちしています。