ちまき・笹団子作り、七夕飾り
6月29日(日)芒種の月の事納、結の感謝をこめて、集まった20人で午前にちまきと笹団子づくりを、午後から七夕飾り作りを行いました。この日は朝から雨模様でしたが、午後からは真心の祈りに雨も止み、差し込む光がなぜか微笑んでいます。
まず10時から集会所で始まったちまき、笹団子づくり。あらかじめ下準備しておいた、米、笹、粉、餡子、菅、神楽南蛮味噌等、陰の労を労いながら笹の中に包んでいきます。皆さんフ゜ロ並みの腕前で、それぞれの作り方を披露しながら場が盛り上がっていきます。集落のあるおかあさんは「これをやらねえと力が出ねえだんが・・・。」(このちまき笹団子づくりをやらないといつもの活力が湧いてこないんですよ。)と言いながら満足そうに菅を巻いていきます。途中からは郷見庵で笹団子が買いたくて案内されて来たという新潟のある夫婦も加わり、作業はいつしか手作り教室に早変わり。その方はきっと母を想い出されたのでしょう。「懐かしい~」と涙目で、かみしめるような面持ちで手ほどきを受けておられました。
さて、お昼ごはんはもちろん出来立てのちまき、笹団子をいただきました。どれもおいしいのですが、自分も作ったと思うと余計おいしく感じるのは手前味噌味でしょうか。
その後、2時から七夕飾りを作りました。昨年は好評につき 2本作りましたが、今年は更にもう一本竹を用意して、それを郷見庵の駐車場のテントの脇に斜めに括り付けて、訪れる方に願い事を書いていただいて飾りに下げてもらうようにしました。出来上がった飾りはとても美しく、皆さんの祈りが象って光っているかのようです。(さらにもう一本、郷見庵の2階の廊下を挟んで反対側に、実物よりも美しい七夕飾りが・・・)
8年前、帰村の無事を祈って祝って始めた七夕飾りとちまき笹団子作り。今年は震災後10年の節目を迎えます。皆さんの願いが、ご苦労が、南相馬の皆さんの希望が、文化の天高く華開きますように。