南相馬の桜 山古志に植樹

少しずつ緑が芽吹き始めた山古志木籠。郷見庵に集まった方々は子供達も含めると150人ほどにもなりました。東日本大震災以降、交流のある南相馬の皆様よりお米支援の返礼としていただいた桜の苗木『越の彼岸』『神代曙』『関山』『陽光』の4品種100本、山古志に植樹がはじまります。

   

 

旧東竹沢小学校跡、旧職員の方々も 参加して約30本の桜を植樹しました。いつか子供達がこの桜の下で駆け回る日が来ることを願っています。また震災での崩落地跡には、福島から避難生活を送る方々の手で「南相馬住民の桜」として5 本、水没家屋周辺の水が届かない土の上には、かつてそこに住んでいらっしゃった方の手で皆と一緒に5本の桜を植樹しました。震災から10年、まだ現場に立てばしっかり目に映る傷跡が、今日植えた桜の花々にいつか優しく包まれていきますように。

それから今までの道のりを見守ってくださった木籠神社様を囲むように6本、私たちの復興のよりどころとなってきた郷見庵に7本、これからもずっと私たちを見守り、また一緒に歩む大切な場所です。

   

それぞれに植えられた桜には、参加してくださった方々の想いを書いた木のプレートを下げました。これから大切にみんなで南相馬の桜を育てていきましょう。この桜がたくましく育ち、いつか優しい花を咲かせることは、南相馬、山古志の願いであり、いまだ痛みを抱えて生きていらっしゃっる被災者みんなの希望です。

2014.04.29 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

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