10月23日中越震災メモリアルの日
10月23日の中越地震メモリアルの日はまた郷見庵の3周年でもあります。今年も村の人とふるさと会の仲間で感謝祭を開きました。もてなしの餅つきや豚汁、牛煮込みの出店、落花生・お茶のつかみ取りなど数日前からみんなで相談しながら力を合わせて準備してきました。
今年はそれに加えてプロの歌い手さんのコンサートを開くことに!昨年山古志に来られた清水康子さんが仲間達と一緒に郷見庵でボランティアでライブを開いてくださることになりました。前日は大雨でハラハラしましたが、当日は見事に晴れ!
静岡や埼玉からやってきてくれたふるさと会々員さんも加わって朝から集落の皆さんと仲間で会場準備やおもてなしに大忙しでした。ライブ会場はふるさと会員のNさんが、手作りのテラスを和風にアレンジした野外コンサートです。
清水康子さんたちご一行も郷見庵に到着しました。そうこうこうしてしているうちに観光バスなどでお客様がやってきてテントやお店が賑わいだしましたよ。
振る舞いの餅つきは 郷見庵の名物。搗くのも慣れたもの、お餅ちぎりも我らにお任せあれ。臼端にはお餅でほっぺを膨らませた人たちの輪が広がりました。あんこにきな粉の搗きたてのおもちは コシが強くてうまいよお~!
さあ、おなかもいっぱいだし ライブを始めましょうか・・と思った時、サプラズが!!村の公共施設に勤務されているお嬢さんが「実は私、今日入籍するのです」と聞いたものですから急遽、みんなの前でお祝いすることになりました。村の人たちの「おめでとう」「おめでとう」の祝福を受けて恥ずかしそうに嬉しそうに微笑むお二人さん、末永くどうぞお幸せに!!!。
さあ、今度こそ今日のメインイベントの開始です。名づけて『ふるさとはここに』コンサート。司会は地元ケーブルテレビのアナウンサー荒木さんです。清水康子さん、椿井 亘さん、岩花淑子さんの歌とと軽妙なトーク中西紫鳳さん、新津幸音さんによる津軽三味線や民謡さすがにプロの方の舞台は魅了しますね。歌い手さんの熱唱に会場から手拍子やダンスまで飛び出して楽しく進行していきました。
お礼に花束を渡してもらったのは、その日福島から駆けつけてくれた宍戸さんです。また会員のNさんは自宅のコシヒカリまでプレゼントしてくれました。
最後に復興応援歌『花は咲く』を会場の皆さんと一緒に歌ってコンサートはフィナーレ。和やかな素敵な山のコンサートでした。『清水康子さんと素敵な仲間達』のみなさん本当にありがとうございました。
こうして郷見庵のメモリアルデーは過ぎていき、9年前、地震が起きた5時56分がきました。山古志体育館では多くの人たちが黙祷をささげました。
震災後過疎化・高齢化が加速している今の山古志ですが、清水さんの『ふるさとはここに」の歌詞のように
今はたとえ離れていても『友達・仲間・そして家族』にとっての『ふるさと』が確かに ここにあると思えた一日でした。
蕎麦の刈り取り ~一粒も残さずに \(^v^)/~
10月6日(日)、夏に真っ白だった蕎麦の花畑は、茎を茜色に染めて三角の実を実らせました。お天気も秋晴れ。
木篭の名人に伺うと午前中の摘み取りが肝要とのこと。午後になると実が落下し易いのだそうです。みんなで一気に摘み取りたいところでしたが、なかなか大変。蕎麦畑が昨年より広いうえに、実りも良い!どれくらい採れるかな…うれしい声に少しおしゃべりも交えつつ、黙々と手を動かしました。
お昼は寺泊からいらしたお客様に、おいしいお魚のてんぷらを揚げていただきました。揚げたては格別。ごちそうさまでした。
元気をだして午後からもう一息摘み取りを頑張ることに。午後になると赤とんぼや秋風も出てきて気持ち良かった。仕事の合間のつめたい清水はおいしかった!
摘み取った蕎麦の実を、集落で次々に選別してテキパキと天日干ししてくださっていたお母さん方の協力もあり、何とか今日中に蕎麦の摘み取りと天日干しが終わりました。
今年は間違いなく、去年のリベンジができましたね。11月の蕎麦打ちが楽しみです。
脱穀お疲れさまでした!!
9月30日(月)晴れのうちにと急遽前倒しで行なった脱穀作業も無事昨日終わりました。(昨年より出来が良さそうです!)
少数精鋭で臨んだ作業、大変だったと思いますが、お手伝いいただいた方々、本当にありがとうございました。しかし、さすが精鋭隊!少ないからこそ精を出して一生懸命汗を流していただき、何故か昨年より早く作業を進めることができたということです。青空の下、田んぼの畔での昼飯も、残りの作業の見通しが立った中で、余裕を持って楽しく賑やかに頂きました。
黄金色の稲穂とぽかぽかお日様につつまれて
9月23日(祝)お日様に恵まれ、黄金色に実ったたんぼにみんなで入りました。田植えのときの早乙女の衣装も健在。ひと株ひと株もくもくと稲を刈る人、再会の喜びに並んで稲刈りを楽しむ人、初めての稲刈りに木篭のお母さんたちに教わりながらゆっくりたんぼで頑張るお姉さん。背丈ほどの稲を果敢に運ぶ子供たち。それぞれがそれぞれに、収穫の喜びを味わいました。
午前中、3枚の田圃を刈り終えると、ご飯隊のお母さんたちが作ってくれた肉汁やおにぎりのご馳走でみんなでお昼ご飯。「木篭で初めてみんなでご飯を囲む楽しさを知りました」と言ってくださる方も。土の上でお日様に当たって汗を流した後、みんなで食べるご飯とお汁は最高です。午後からは、はざかけ作業をもうひと踏ん張り頑張りました。約50人、1日がかりの大変な作業でしたが、美味しいお米ができますね。お米もとってもありがたく思えました。みなさん、本当にありがとうございました。お疲れさまでした!!
山古志ウオークお疲れさまでした!
9月14日(土)初秋にしては蒸し暑く、今年の山古志ウオークは参加者の方々にとって少しきつかったのではないかと思います。それでも、木篭の郷見庵からゴールまではあと5キロほど。最後のひと踏ん張りです!!「山ちゃん海女ちゃん」案山子と水没家屋の上に舞う凧がエールを送ります。木篭の冷たい湧水でのどをうるおしていただき「ああ美味しい!」、「もう一息、頑張ってくださいね」と見送らせていただきました。山あり谷ありの21キロは、並大抵の21キロとはわけがちがいます。それでも「山古志は歩いていて景色が変わるから楽しい」と言ってくださる方々。みなさん、無事にゴールされたことと思います。ご苦労様でした。来年もお待ちしています。
木篭の盆踊り~今も昔もずっと変わらず受け継がれて~
8月15日、月天子、天の川に見守られて、今年も諏訪神社にてお盆の神事、盆踊りを行いました。
この日は連日の猛暑が続くただ中の一日でしたが、15時からの支度を終え神事が始まる16時ころには涼しくなって、おごそかに神事が執り行われ、焼きそばや牛の煮込みをいただいた後、住民、元住民、隣の梶金集落、議員さん、会員、東洋大学、長岡技大の学生合わせて50人の方が集まって踊りの輪を作ってくださいました。皆さん本当にありがとございました。
「午後7時過ぎ、誰とも「開始」の合図もなく、元住民の方が一人で太鼓をたたき始めると、境内を包むように並べられた竹灯篭の灯りがそれに呼応するかのように明るさを増して、神社と人々を浮き上がらせます。
音頭取りが太鼓に促されて「さて合点だいー」「さて頼みだいー」と歌が始めると、座ってお酒を召し上がっていた壮年も婦人も、眠っていた体中の木籠DNAと血が急に騒ぎ出し、誰かれとなく立ち上がって踊りの輪を作っていきます。
浴衣姿の学生さんは昨日も他で踊られていたので、まるで住民のように品良く踊りだします。やがて梶金の衆も加わり太鼓の加勢が増してくると、盆踊りもヒ゜ークに達しるつぼ状態。皆さん本当に生き生きとした顔で幸せそうです。この顔見たさに会に入っているんだなーと実感しながら、8時半に踊りは終了。
さて盆踊りに限らず、文化は人に希望と勇気と生きる喜びとを咲かせてくれます。私たちはこれからも木籠の住民が先祖から受け継がれた財産、宝物を守り支え、共々に生きる喜びと明日への力の糧にしていきたいと思います。
7月28日 蕎麦の種まきで汗流し、BBQ・歌の会~!!
7月中旬に鎮守様の掃除をしていた時のこと「ね、ね、久しぶりにみんなでバーベキューしたいね。」 との声がでました。
「 蕎麦の種蒔きは7月末がいいと思うから、その日はどう?」「『山古志音頭』の歌も教えてもらいましょう。 」
というわけで、当初の行事予定にはなかったけど、話はとんとん拍子にまとまりました。
昨年、HPを通して『木籠・ふるさと会』の会員になられた伴さんは元音楽教師で、各地の福祉施設などへ“音楽出前”のボランティアをされています。蕎麦蒔きのお誘いと歌の指導をお願いすると、埼玉から駆けつけるとOKしてくださりそして歌唱担当は 知り合いの燕市の首藤先生にお願いできました。首藤さんはFM三条で「。「首藤隆司の童謡・唱歌」という歌番組を担当されている方です。お二人ともお忙しい中を来ていただき、ありがとうございました
後はお天気だけですが おお! 晴れましたよ!
午前中から山の畑で蕎麦の種蒔き作業に頑張る男衆!マメトラで耕し、浅い溝を掘り、蕎麦の種を蒔き、少し肥料もいれ軽く土をかぶせます。夏の陽射しの下で、ビッショリ汗だくになって仕事に励んでくれました。
昨年の収穫は日照りでちょっと残念な結果だったのでリベンジを狙ってます。今年こそは 大豊作を期待しましょう♪11月にはこの畑で採れる新蕎麦での 『蕎麦打ち会』が待ってるからね~♪。暑い中 本当にお疲れ様でしたぁ!。
農作業が終えるのを待って、BBQの始り はじまり~。・・・ってもう始まってるし (笑)
BBQの準備を担当してくれたのは女子衆。山古志産の牛肉と新鮮野菜がタッ~~~プリ用意されています。
ドラム缶のBBQコンロで焼かれるお肉の美味しそうな匂い。「いただきまーす」 もそこそこにパクつきます♪。美味しいものを食べると、みな いい笑顔になりますよね。
お腹もいっぱいになったことだし、この後は歌で賑やかに!伴さんのキーボード伴奏で『山古志音頭」を教えていただきました。首藤さんの張りのある歌声にリードされながらメロディを口ずさみます。『山古志音頭』は昭和48年にまだ合併する前の山古志村で作られたものです。作詞は加藤次馬先生、作曲は浅井政尾先生で現在の山古志小学校の校歌も作曲されていますよ。
続いて 今は廃校となった「梶木小学校校歌」『東竹沢小学校校歌」も流れお母さんたちは母校の校歌を感慨深く思い出したようです。さらに歌は 「ふるさと」 「十日町小唄」「高校三年生」etcと盛り上がり ついには踊りだす仲間も (笑)ふるさと会のボーカル児玉さんも自作の「がんばろうて 山古志」を熱唱。時間も忘れて歌って踊っての楽しいひと時となりました。
蕎麦も蒔いたし、BBQも美味しかったし、「山古志音頭」も覚えたし?
この日も楽しかった思いを胸に山古志をあとにしたのでした。
今年の七夕は大きいぞ!しかも2本!
郷見庵での七夕飾りは3回目となります。年々レベルアップを重ね、本年は2本の大きな竹を準備し、郷見庵の両側を飾ることになりました。6月30日に木籠の住民、ふるさと会員、福島の避難者など大勢の人が集まり、デコレーションの制作、太い竹への飾り付けを賑やかに行ないました。木籠のおばーちゃん達も「子供のころを思い出し楽しいよー」とみんなでお喋りしながら飾りを作って頂きました。
木籠での七夕飾りは震災後、帰村のための住宅造成地での地鎮祭に各戸の区割り毎に一本の七夕を飾り、帰村の無事を祈ったものでした。あれから7年目になりましたので、今回は集落の各戸ごとに、小さな七夕飾りを作り飾って頂くことにいたしました。
七夕飾りは2~3週間飾ってありますので、お出でいただいた折には是非、ご覧下さい。
ちまき、笹団子、山法師のフラワーアートができました
6月22日、恒例のチマキ、笹団子作りを行いました。この行事は、震災から木篭に帰村して初めてみんなでやった思い出深い行事です。チマキの先生は木篭のお母さんたち。笹団子の先生はふるさと会の料理上手のお母さんたち。みんなで教えあってお昼は出来たてのチマキと笹団子をいただきました。「チマキって、きな粉だけでなく、木篭の神楽南蛮味噌をつけて食べるととっても美味しい」なんて発見もありました。
午後からは、新潟からフラワーアートの先生方3人に教わって、山法師の花を山古志のアケビのツルにちょこんと飾ったリース作りを教わりました。それぞれの個性いっぱい。涼しげな山法師の花がたくさんできました。親切に教えていただいた先生方、どうもありがとうございました。
6月9日 初夏の山里歩き
お天気は快晴、新緑はまぶしく、山古志の山々が笑っているようでした。
昨年は、土砂崩れ等の影響もあり見送られた山里歩きでしたが、今年再開することができました。田植えのときの早乙女の衣装や股引きは涼しくて山歩きにぴったりです。すげ笠はお日様からちょうど良く日陰を作ってくれるので、皆で愛用して歩きました。道案内は木篭のお母さん。お嫁に来た時からこの山を歩いて働いて、山道を知り尽くしています。
今回は木籠から登って、山頂から越後三山を眺め、記念撮影。南の小松倉中山隧道方面から降りるのではなく、北に降りて池谷方面の牛舎を眺めながらくだってきました。
山の上には震災前の田圃や畑の跡があり、こんな山の上までどうやって耕していたんだろう、現在復活している田圃や畑もどうやってる?のという声。わあ~こんなに高くまで登ってきたんだね~とすがすがしい達成感の声。冬の山越えで、自分の村が見える頂でホッとして力尽きてしまった方々への雪倒れの仏様。みずみずしい緑の草を飾って静かに手を合わせる木篭のお母さん。続いて皆も手を合せました。
10:30出発、15:15分木篭到着。みんなで見るまま思いつくまま、いろんなことをおしゃべりしながらの約5時間。山古志の里山と空気につつまれて、12キロ、22,300歩。みんなの気持もまた近づいた気がしました。