10年目の震災記念日 ありがとうみなさん!!

あれから10年の月日がながれました。木籠は紅葉に染まっています。山の麓とはまた違った濃い色合いです。10月23日、朝8時ころから皆集まってきて、それぞれに準備を始めます。寒い中、元気に野菜を並べる木籠のお母さん、静岡から「今日は記念大特価!」と牧之原のあったか~いお茶をふるまうふるさと会員。「今日は4升炊くよ!」とおにぎり屋さんの夢をかなえた会員さん。丁寧にコシヒカリをとぎ、自慢のぬか釜に杉と籾殻をくべていきます。コンサートステージ、どうするの?どうやって幕張るの?なんて言いながら、いつのまにか出来ちゃった!こうしてなんだかんだ言いながら、着々と準備が進むのも10年間のチームワークですね。今日は大きな節目の日。「ありがとう」の気持ちをいっぱいこめてこれから皆さんをお迎えします!

    

さてお日様も照ってきて、たくさんのみなさんが集まってきてくださいました。恒例の餅つきが始まって、たのもしい力自慢がかわるがわる杵を振います。粘りづよ~いお餅ができましたよ。また、煮物をはじめたくさんの田舎ごっつお。山古志の味、木籠の味、みなさんたくさん食べてくださいね。みなさんのふるさとの味、思い出してくださるとうれしいです。

  

そして今日のコンサート、ふるさと会員でもあり、水没家屋を見守る集いにも賛同してくださった「声楽家 小松田 茂」さん。今日も奥様と二人三脚で素敵な歌声、あったかいステージをご披露くださいました。「ふるさと」をみんなで歌い、「梶木小学校校歌」に懐かしい思い出をめぐらしました。そして「もみじ」「帰省」など、ふるさとを思い起こす選曲のなかに、小松田先生が込めたメッセージは、「山古志、未来へ続け!」という、これからの山古志への応援メッセージでした。

また、群馬県渋川市からは「子持ギター・マンドリンクラブ」のみなさん。平均年齢?歳、とってもお元気で楽しそうな皆さんでした。「私たちもこうして元気にマンドリンを弾いています。山古志の皆さんも、私たちの姿をみて、演奏を聞いていただいて、まだまだ元気でがんばるぞ!って思っていただけたら」と代表の寺島さんはおっしゃいます。懐かしい曲目で、心に響き、心のこもった素敵な演奏を、ほんとうにありがとうございました。

   

さて、こうして10年目の震災記念の日が幕を閉じていきます。ここにご紹介しきれなかった、たくさんの方々のご協力がまだまだいくつもありました。また、会報をご覧に下さい。震災直後、何にも先が見えない真っ暗な不安の中から、いろんな想いで次々と決断をして、やっと木篭に戻ってこられました。ようやく取り戻した普通の暮らし。日常の暮らし。いろんな行事に毎年ひとが集まってくださって、木籠はみんなのふるさとになろうと繋がった輪。そして東日本大震災。同じ気持ちを分かち合いながら、一緒に進もうと繋がった輪。たくさんの皆様とここまで来て、またこれからも進んでいきましょう。10年たっていろんなことが少しずづ変わっていきます。それでも小さな一歩づつ、一休みしながらまた一歩、みんなで進まば大きな力。みなさんこれからもよろしくお願いします!

 

2014.10.26 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

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