11年目の震災記念の日
今年も10月23日がやってきました。中越震災から11年目、木籠は朝日に照らされて、少し色づいた山々がきれいでした。芋川の近くに行くと、ささやかな川の流れが聞こえてきた。水没家屋の保存作業が行われていました。福島の桜の葉も秋色でした。
朝10時ころからたくさんの仲間が郷見庵に集まります。それぞれが協力して震災記念日の準備がはじまりました。アツアツのおにぎり、さつま芋堀り、どっしり重い杵や臼もでてきましたよ。今日一日、心を込めておもてなしです。
平日だというのに、大勢の方々が足を運んでくださいました。今年は角突きの牛やポニーもお出迎え。恒例の餅つきに腕をふるい、つきたてのお餅はあんころ餅ときなこ餅で召し上がれ。山古志ならではの牛汁と神楽南蛮みそのおにぎり。朝堀りたてのさつまいも。口いっぱいにほおばって、今がある幸せを分け合いました。
凧揚げ名人の会員さんは、錦鯉の凧を披露してくださり、また松井さんと木籠で今年お亡くなりになった3人のお年寄りの方々へ、追悼の気持ちを込めて、郷見庵2階から発泡スチロールで作った白い鳥を木籠の空に放ちました。松井さんや懐かしいお年寄りたちの笑顔が見えるかのように、皆で空を見上げて舞い降りる鳥に手を伸ばしていました。
震災でつながった皆さまとのご縁と今の幸せに感謝し、これからいろんな難しいことがあっても、みんなでなんとかやっていけると気持ちを新たにした一日でした。これからも、山古志、木籠、郷見庵に来てくださいね。だれもがホットできるよう、皆でお待ちしています。