兵庫県丹波市のみなさん頑張って!
今日は平成26年の水害で被災された丹波市の皆さんと復興への懇談会をしました。今日来られたみなさんの住んでいる地域は、地形も山古志と似ていることから、「山古志周辺を復興のモデルにしたい」とおっしゃり、水害直後に訪問され、今日で4回目の訪問という方も。特に今回は、「女性たちが何か活動を始めよう!」と郷見庵を切り盛りする集落のお母さんたちや、ふるさと会のメンバーとお茶を飲みながらのお話しとなりました。
名物の神楽南蛮味噌おにぎりと、牛汁のお昼に話も弾みます。もうすぐ木籠ではお釈迦様の日なので、縁起物のお釈迦様のお団子も頂きました。
松井さんの奥さんキミさんは、「木籠はこれからどんどん人が少なくなる。かといって、ここに住んでくれというのは難しい。だったら、ここを人に来てもらえるような場所に、ここに人を呼べばいいんだよ」と、いつも故松井会長が言っていたとお話ししていました。人が集まって楽しめる場所、人がまた来たいなと思えるあったかい場所。「だから、郷見庵は冬場を除いて年中無休なんです。ここに来れば、必ず誰かがいて、お話しして、お茶のみができるように。それからメンバーがそれぞれの得意分野で自分たちも楽しめる場所なんですよ」
最後にみんなで記念撮影。今日は青空。たくさんの雪だるまに囲まれて、みんな笑顔。丹波市のみなさん、これからもいっしょに頑張りましょうね!
賽ノ神
1月10日、今年の初行事「賽ノ神」を行いました。例年にない小雪。市内では十分な雪がなく、行事を見送った地域もあるようです。ここ山古志木籠では、みぞれまじりではありましたが、大勢の方々が集まってくださり、今年の無病息災をお祈りすることが出来ました。
賽ノ神の組み立てから藁あみ、おんべ作り、みんなが協力して教えたり、習ったりで準備が進みます。
今年は、おんべとともに、天国の松井さんへのメッセージを添えました。そして、「ふるさと」と「アメージンググレイス」の素敵な歌声。ありがとうございました。
またフクロウでおなじみの溝口さんご家族が来てくださり、木彫りの松井さんが届けられました。温かいお言葉を頂き、松井さんご家族へも手掘りの福の神。これからこの松井さんが、木籠をずっと見守ってくれることでしょう。
いよいよ賽ノ神に点火です。モクモクと煙を上げて天まで燃える賽ノ神。恒例の餅つきで、つきたてのお餅をほおばりました。特製小豆や牛汁のお雑煮も最高です。賽ノ神の火で体を温めながら、スルメや切り餅焼き。束の間の青空に、錦鯉の凧も空を舞いました。みかん撒きが始まると、やっぱり子供は雪の子!素早い動き。盛りだくさんの催しに、そろそろ終わりも近づいたころ、賽ノ神の火を囲んで、みんなで「ふるさと」を歌いました。
集まってくださったみなさん、本当にありがとうございました。今年も、木籠を皆さんのふるさとと思って足を運んでください。こころよりお待ちしています。
紅葉の秋空 蕎麦打ち大会
11月1日、木籠はすっかり茜色に染まり、青空とのコントラストがきれいな一日でした。恒例の蕎麦打ち大会の日。木籠の畑で暑い夏を乗り切り、蕎麦摘みから粉ひきをしてみんなで手間暇かけて仕上げた、木籠ふるさと会産のそば粉です。
蕎麦打ち自慢の会員さんの手ほどきで、自分で打ったお蕎麦を楽しめます。外の窯でゆでたてのお蕎麦を冷たい水できゅっと引き締め、お母さんたち手作りのてんぷらを添えて召し上がれ。
今年は、お蕎麦の繋ぎもいろいろでした。ふのり(海藻)蕎麦、ジネンジョ(山芋)蕎麦、茶蕎麦など。バラエティー豊富に、チームワークも上がって、もちろん腕も上がりました。たくさんの方に召し上がっていただきありがとうございました。ふるさと会のメンバーも、秋の味覚にホット一息。忙しい冬支度前の楽しいひと時でした。
11年目の震災記念の日
今年も10月23日がやってきました。中越震災から11年目、木籠は朝日に照らされて、少し色づいた山々がきれいでした。芋川の近くに行くと、ささやかな川の流れが聞こえてきた。水没家屋の保存作業が行われていました。福島の桜の葉も秋色でした。
朝10時ころからたくさんの仲間が郷見庵に集まります。それぞれが協力して震災記念日の準備がはじまりました。アツアツのおにぎり、さつま芋堀り、どっしり重い杵や臼もでてきましたよ。今日一日、心を込めておもてなしです。
平日だというのに、大勢の方々が足を運んでくださいました。今年は角突きの牛やポニーもお出迎え。恒例の餅つきに腕をふるい、つきたてのお餅はあんころ餅ときなこ餅で召し上がれ。山古志ならではの牛汁と神楽南蛮みそのおにぎり。朝堀りたてのさつまいも。口いっぱいにほおばって、今がある幸せを分け合いました。
凧揚げ名人の会員さんは、錦鯉の凧を披露してくださり、また松井さんと木籠で今年お亡くなりになった3人のお年寄りの方々へ、追悼の気持ちを込めて、郷見庵2階から発泡スチロールで作った白い鳥を木籠の空に放ちました。松井さんや懐かしいお年寄りたちの笑顔が見えるかのように、皆で空を見上げて舞い降りる鳥に手を伸ばしていました。
震災でつながった皆さまとのご縁と今の幸せに感謝し、これからいろんな難しいことがあっても、みんなでなんとかやっていけると気持ちを新たにした一日でした。これからも、山古志、木籠、郷見庵に来てくださいね。だれもがホットできるよう、皆でお待ちしています。
脱穀を終えて「ふるさと会米」できました
10月10日、朝方長岡にかなりの雨が降り、どうなることかと思った朝でした。
山古志に行ってみると、雨を見越してプロ集団が集結、昨日のうちにはざから稲束をすべて降ろしておいてくださったということでした。お見事!おかげでカラッと太陽に干された稲束の脱穀作業をすることができました。
脱穀作業もやっぱりチームワーク!稲束を降ろして、運んで、手渡して・・・何をするにも相手が受け取りやすいように、次の作業がスムーズに流れるように。脱穀機にも入れやすいよう、そろえて横で並べます。夫婦さながら息が合っておりました。子供たちも、女性陣もなかなかの力持ちです。黙々とひたすら稲束を運んでくれました。ご苦労様でした。
どんどん出てくる稲藁もその場で手早く束ねます。万能で大切な山の資源です。こんな風に即席箒にもなっちゃいます。散らばった稲や籾を上手に集めて最後の最後まで無駄なく脱穀機にかけました。軽トラック2台分。何袋になったのかな~。今年もふるさと会のお米が出来ました。みなさんのお口に入るのももうすぐです。手間暇かけた分、一生懸命みんなで働いた分おいしく感じます。楽しみですね~\(^-^)/
皆さんの力で、稲刈りができました!!
9月22日晴れ。ふるさと会の稲刈りにたくさんの方々が集まってくださいました。遠くから泊りがけの方も。こんなにたくさんの方が木籠来てくださるから、きっと松井さんもニコニコうれしそうに見守っていてくれていたと思うのです。稲はすっかりこうべを垂れ、みんな一斉に稲穂の中に入りました~。
早乙女の衣装の女性たちも、年々たくましく刈り進みます。それぞれ手際もよくなりました。ポーンと畦に投げる技はお見事。
役割分担もばっちり。黙々と稲運び、ソリも大活躍。ちょっとこけちゃったけどがんばる若い大黒柱。木籠のかわいいおばあちゃんも魅力的です。
午前中に稲刈りは8割がた終わりました。おいしいお昼を食べて、午後ははざ掛けです。お母さん方の牛汁、おにぎり、煮物に漬物。一気にパワーチャージ。
午後のはざ掛けはポンポンとスムーズ。投げるのがうまいと、すぽっと上に登った人の手に稲束が収まります。見事な稲のカーテンができました。
雨の影響がなければ10月3日ころに脱穀の予定です。
盆踊り~おおいに盛り上がりました~
8月15日木籠集落の盆踊り。前日の雨がうそのよう。満天の星空のもと、灯篭の明かりに照らされて、ぽっかりと浮かぶ木籠の神社。たくさんの仲間があつまって、木籠の夜を踊り明かしました。
3半時ころから始まった準備には、木籠住民の方々が集まり、さて去年はどうだったか・・・と言いつつも何やかんやと準備は進みます。今年は若手もがんばって、あれやこれやとよく働いて、さて宮司様を迎える準備が整いました。
ほら貝の音を筆頭に、宮司様をお宮までお連れします。今年は宮司様も世代交代ということで、大切な伝統行事が少しずつ次へと引き継がれてゆくことを、とてもありがたく感じました。
お宮の中で神事がとりおこなわれます。萩の花が咲き、狛犬の見守る中、厳かな時間です。
踊りの前の腹ごしらえ。おにぎり、焼きそば、牛煮込みがふるまわれて、和気あいあいと宮司様も囲んでの食事です。子供たちは暗くなるのが、待ちきれず、太鼓の練習や神社の探検。
いよいよ太鼓がなり始め、体がムズムズ動き始めます。今年から独り立ちした歌い手さんの声も好調です。浴衣に着替えた集落のお母さんたちを先頭に、少しずつ踊りの輪ができてきましたよ。
7時前に始まった踊りは次第に佳境をむかえます。周りで見ていた人たちも、見よう見まねで踊りの輪に加わって、大きくなる踊りの輪。太鼓のたたき手も次々と腕を披露しながら、ベテランと若者の共演も。歌い手さんは、今宵は一人で歌い続けます。スイカをほおばり喉を潤しながら、かわるがわる休んでは輪に入り踊りはいつまでも続くかと思いました。
夜も8時をとっくに過ぎたころ、太鼓の締めくくりの音。皆さんおつかれさま~。ありがとうございました!自然と拍手が起こり今年の盆踊りを終えました。老いも若きもそれぞれがもうひと踏ん張りしあって支えあい、力を合わせた今年の木籠の盆踊り。これからも伝え続けていかれることを願っています。
夏の道普請
今年の夏は暑い暑い。夏草もぐんぐん伸びました。もうすぐお盆。ご先祖様をお迎えする準備。ずっと続けてきた集落の盆踊りの準備です。木籠集落とふるさと会、それぞれ手分けをして集落道路の草刈りやお宮様のお掃除をしました。
集落神社は外の草刈りでさっぱり広々しました。これで盆踊り広場が整いましたよ。お宮様の中も隅々まで拭き掃除をして、ご神体も涼しげです。あとはお盆を待つばかり。
一仕事した後の冷たいスイカのおいしいこと。夏はやっぱりスイカと漬物。水分と塩分で体が生き返りました。
15日の盆踊りは、たくさんの方々が来てくださることをお待ちしています。
真夏の蕎麦まき
先週から今週にかけて耕運機での畑の耕し、種蒔き作業を行いました。今年は隣の集落との境の景色の美しい山間の畑を借りる事が出来ました。8月末頃から真っ白真な花が畑一面に咲き始めますので是非、ご覧頂きたいと思います。10月初めに刈り取りを行い、11月に蕎麦打ちを行います。
初夏の恒例行事
今年も15人ほど集まり、三角ちまきと笹団子づくりを楽しみました。ベテランのお母さん方に手取り足取り教わりますが、スゲの結び方は難しく、いつの間にか「自分結び」に…。長いもの、丸いもの、個性的な形が並びます。「結びは苦手でも力仕事なら任せとけ!」と頼もしいお父さん方。皆が得意な所で力を発揮して、たくさんのちまきと笹団子が茹で上がりました。
肉汁と南蛮おむすびも加わり、いただきま~す。ちまきをきな粉につけて頬張ると笹の爽やかな香りが口いっぱいに広がります。笹団子の中身は、あんこに、南蛮味噌に、胡桃味噌。山の恵みを堪能し、お腹も心も大満足です。
一週間前に笹を取って茹でたり、餅米や胡桃味噌などの材料を準備したりして下さった方々、どうもありがとうございました。また来年も楽しみにしています!