郷見庵 春のオープン
4月25日(土)、雪の残る木籠も、ぽかぽかとお日様の温かさに包まれた、穏やかな一日です。「お久しぶり~」「今年もよろしく~」と、木籠住民とふるさと会員が集まって、郷見庵のオープン準備をしました。
木籠の春は、平場の春より2か月~3か月は遅い。皆、待ちに待ったと精を出して頑張ります。
作業の合間の一服は、春の嬉しさと再会の嬉しさで、おしゃべりがたえません。松井会長のあったかい松井節も、また今年1年木籠で楽しみ、皆の輪を繋げていこうという気持ちにさせてくれました。
一服の後は作業再開。郷見庵の商品を並べたり、今年の新作を披露したり。また、成田で凧揚げショップをされている新会員さんは、木籠でも見事な凧を揚げてくださいました。震災記念日等でご期待ください。
何はともあれ、郷見庵にも春が来ました。たくさんのみなさんとお会いし、美しい山の空気の中で、素敵な出会いがあることを、今年も楽しみにお待ちしています。ぜひ、山古志木籠にお立ち寄りください。
春の行事日程
木籠ふるさと会の春の行事予定が決まりましたのでお知らせいたします。
1・ 4月25日(土) 郷見庵オープン
(朝から開店準備を行いますのでお手伝い頂ける方の協力をお願いいたします)
2. 5月6日(祝)9時 春の道普請・ふるさと会総会
(道普請は集落内道路のゴミの清掃を行い、終了後、郷見庵2Fで総会を開きます)
(山菜が出ているようでしたら総会後、午後から近くの山を散策してみたいと思います)
3. 5月23日(土) 田植え (詳細は別途連絡)
4. 6月28日(日) チマキ、笹団子造り ・ 七夕飾り (詳細は別途連絡)
山古志の春はまだまだ遠い
お彼岸を過ぎても山古志は雪の中、道路にこそ雪はありませんが畑や田んぼでは2メートルの雪が残っており、今の時期例年より1メートル多いように感じられます。田植えや農作業の遅れが心配されます。
雪に囲まれた冬の山間地では屋内でお茶を飲みながら、春に向けての共同作業も楽しみの一つです。木籠集落では数年前から昔ながらの早乙女衣装で田植えを行っており、今回、冬のお茶飲み作業として田植衣装や菅笠の補充作業を行いました。
昔話や、今年の畑の話や南相馬の皆さんの話などなど手元より口の方がスムーズな楽しい一日でしたが、早乙女衣装や男性用衣装も整い田植えのビジュアルだけは早くも準備完了。
又、この日には隣の集落への道をを尋ねて可愛いお子さん連れの家族が訪れ、一緒にお茶飲みしふるさと会の話や田植え衣装を見て、田植えや色々な行事に参加してみたいとのことでした。
肝心の田植えの日については今のところ雪解けの目途が立ちませんので4月末か5月初めに計画をお知らせすることになりそうです。
山古志木篭の賽の神
11日、木籠集落の小正月伝統行事「賽ノ神」が集落の住民、県外からの会員を含めたふるさと会会員や家族など約100名が集まり、五穀豊穣、無病息災を祈り新しい年を迎えました。
午前10時から住民、参加者での賽ノ神作りは、支柱になる木を山から切り出し、カヤの束を重ね、ワラで外周を覆い、先端に御幣や色々な思いを書いた短冊を取り付けた竹竿を飾り約8メートルの賽ノ神が完成です。
点火前に雪上での餅つき、あんこや黄粉の餅や郷見庵特製の肉汁で腹ごしらえをして,年男、年女、子供たちにより賽ノ神の点火となり、煙が雪空に立ち上がると賽ノ神の火も勢いが増し、縁起物のスルメや餅を焼いて一年の無事を祈りました。又、子供たちはミカン投げやソリ遊び、雪穴掘りなど終日、笑顔と楽しい歓声で賑わっておりました。
ドキュメンタリーテレビ放送のお知らせ
春先から山古志や木籠集落の模様や木籠ふるさと会の活動を取材していたNHKで1時間のドキュメンタリー番組として年末に放送されますので大勢の皆様にご覧いただければ幸いです。
12月20日(土) 午後11時 NHK Eテレ2
E TV特集 「それでもここで生きる~山古志・復興の10年」
賽の神のお知らせ
年明けの11日(日)に、五穀豊穣、一年の息災を祈念する小正月の恒例行事、賽の神を行ないます。
朝、10時から集落の住民の皆さんと一緒に賽の神作りを始めます。皆さんからも賽の神の組み付け、てっぺんに飾るおんべ作り等も参加いただきたいと思います。
賽の神が出来上がり次第、11時ごろから餅つきを行い、つきたての餅を食べて、甘酒を頂いてから賽の神の点火となります。
来年の年男、年女となられる未年の方に点火の役をお願いしますが若い方達からの点火も大歓迎ですのでふるって参加願います。
点火後は餅やするめを焼いてお楽しみ下さい。又、お子様たちにはソリ遊びや雪穴堀り等の雪遊びや、みかん投げ等の楽しい催しもありますのでご家族連れでお出で下さるのをお待ちいたします。
(皆さんにも出来るお仕事は沢山ありますので早めにお出でいただけると助かります)
蕎麦打ち大会
11月9日(日)、山古志木篭産、自前のそば粉で蕎麦打ち大会です。ふるさと会員の他にもたくさんの方々が集まって、計50人ほどで蕎麦打ち大会となりました。女性陣はいつものように台所でサクサクの天ぷらを揚げています。寺泊の会員さんからサヨリと甘露煮、唐揚げ用豆アジをいただきました。長岡の会員さんからは、天ぷら用の蓮根とおろし用辛味大根をいただきました。ご馳走さまです!!
蕎麦打ちは、もはやベテランの域に達した会員さんの指導により、10人以上が体験しました。蕎麦打ちをするときは、小国の会員さんが浴衣地で作ったバンダナキャップが送られ、これをかぶって蕎麦打ちをしました。気分も盛り上がり、楽しそう。とってもさまになってますね~。小錦の浴衣地から作ったキャップもあるそうですよ。こしが強い蕎麦ができそうです。
他にもそば粉を一生懸命こねたり、太さをそろえようと一生懸命蕎麦切り包丁を握りました。ゆであがった蕎麦は、やっぱり長さも太さも個性的。でも、自分で作ったお蕎麦は格別!お客様方にはベテラン会員が手塩にかけたお蕎麦を食べていただきました。郷見庵からの紹介で蕎麦を食べに来てくださったお客様も多く、70~80人前用意した天ぷらも、会員やスタッフがお蕎麦を食べる頃にはなくなってしまうアクシデントも、とはいえ大盛況ということでありがとうございました。
蕎麦打ち大会を楽しんだ後、前日にふるさと会の畑で収穫した野菜(ネギ・人参・里芋がそれぞれ500個以上)を市価の半値くらいでお持ち帰り頂きました。木籠の野菜は格別おいしいですよ。今年も畑で一生懸命働いてくださった会員さん方、ありがとうございました。ごちそうさまです。
山古志桜の冬囲い
山古志にも木枯らしが吹き始め、雪の季節が近づく季節になってまいりました。
今年4月に福島の被災地から贈呈され植樹を行った桜の、豪雪から守るための冬囲い作業を、11月8日に「山古志さくらを慈しむ会 代表 松井治二」主催で行いますので皆様のご協力をお願いいたします。春に植樹に参加られた各方面の方々も参加されると思います。
蕎麦打ち大会のお知らせ
木籠で蕎麦の栽培を始めて7年になりますが、はじめて15㎏近くの収穫がありました。(昨年は不作でそば粉を購入)
本年は自前の蕎麦粉をふんだんに使った、蕎麦打ち大会を下記のように行います。 素人蕎麦打ちも6年の経験で腕も上がり美味しいそばが打てるようになりましたので、蕎麦打ち体験を楽しみたいと思います。(初めての方大歓迎)
日時 11月9日(日) 10時より (蕎麦打ちは10時半ごろより)
場所 木籠集会所
会費 500円 (てんぷら付)
参加くださる方、早めの連絡をお待ちいたします。
10年目の震災記念日 ありがとうみなさん!!
あれから10年の月日がながれました。木籠は紅葉に染まっています。山の麓とはまた違った濃い色合いです。10月23日、朝8時ころから皆集まってきて、それぞれに準備を始めます。寒い中、元気に野菜を並べる木籠のお母さん、静岡から「今日は記念大特価!」と牧之原のあったか~いお茶をふるまうふるさと会員。「今日は4升炊くよ!」とおにぎり屋さんの夢をかなえた会員さん。丁寧にコシヒカリをとぎ、自慢のぬか釜に杉と籾殻をくべていきます。コンサートステージ、どうするの?どうやって幕張るの?なんて言いながら、いつのまにか出来ちゃった!こうしてなんだかんだ言いながら、着々と準備が進むのも10年間のチームワークですね。今日は大きな節目の日。「ありがとう」の気持ちをいっぱいこめてこれから皆さんをお迎えします!
さてお日様も照ってきて、たくさんのみなさんが集まってきてくださいました。恒例の餅つきが始まって、たのもしい力自慢がかわるがわる杵を振います。粘りづよ~いお餅ができましたよ。また、煮物をはじめたくさんの田舎ごっつお。山古志の味、木籠の味、みなさんたくさん食べてくださいね。みなさんのふるさとの味、思い出してくださるとうれしいです。
そして今日のコンサート、ふるさと会員でもあり、水没家屋を見守る集いにも賛同してくださった「声楽家 小松田 茂」さん。今日も奥様と二人三脚で素敵な歌声、あったかいステージをご披露くださいました。「ふるさと」をみんなで歌い、「梶木小学校校歌」に懐かしい思い出をめぐらしました。そして「もみじ」「帰省」など、ふるさとを思い起こす選曲のなかに、小松田先生が込めたメッセージは、「山古志、未来へ続け!」という、これからの山古志への応援メッセージでした。
また、群馬県渋川市からは「子持ギター・マンドリンクラブ」のみなさん。平均年齢?歳、とってもお元気で楽しそうな皆さんでした。「私たちもこうして元気にマンドリンを弾いています。山古志の皆さんも、私たちの姿をみて、演奏を聞いていただいて、まだまだ元気でがんばるぞ!って思っていただけたら」と代表の寺島さんはおっしゃいます。懐かしい曲目で、心に響き、心のこもった素敵な演奏を、ほんとうにありがとうございました。
さて、こうして10年目の震災記念の日が幕を閉じていきます。ここにご紹介しきれなかった、たくさんの方々のご協力がまだまだいくつもありました。また、会報をご覧に下さい。震災直後、何にも先が見えない真っ暗な不安の中から、いろんな想いで次々と決断をして、やっと木篭に戻ってこられました。ようやく取り戻した普通の暮らし。日常の暮らし。いろんな行事に毎年ひとが集まってくださって、木籠はみんなのふるさとになろうと繋がった輪。そして東日本大震災。同じ気持ちを分かち合いながら、一緒に進もうと繋がった輪。たくさんの皆様とここまで来て、またこれからも進んでいきましょう。10年たっていろんなことが少しずづ変わっていきます。それでも小さな一歩づつ、一休みしながらまた一歩、みんなで進まば大きな力。みなさんこれからもよろしくお願いします!