早乙女の田植え

 

5月18日、木籠の風と空そして新緑を深呼吸。朝少し気がかりだった天気も、田の水が心地よいほどに暖かくなりました。早乙女の衣装に身を包み、一糸乱れぬ田植えのリズム。年々テキパキ作業が進むようになりました。慣れた手つきで手も足も口もとっても良く動きます。笑いのたえない楽しい田植えとなりました。

     男性も昔ながらの絣に今どきの半パン。お母さんに教わってとってもさまになってます。毎年「愛」を植えるKさん。今年も健在。働き者の早乙女は足を泥んこにして黙々と頑張っておられました。

  

松井会長のお話を聞きながら、郷見庵で昼食をいただきます。外で皆でいただく昼食はふるさと会のお楽しみ。ウドのきんぴら、タケノコの煮物、木の芽やワラビ、旬の山菜盛りだくさん。それから特製牛肉入りの野菜汁。お母さん方ご馳走さま!体も心も大満足です。

 

2014.05.18 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

春の道普請 ふるさと会総会

5月6日、GW最終日、木篭の春の道普請。今年は早い雪解けで庭先にもうゼンマイが干してありました。ゴミ拾い、山道を整えながら、郷見庵に戻ってくる人たちの手には山菜が・・・。郷見庵にもウドがたくさん並んでいます。

   

テキパキ道普請をおえて、お茶を飲みながら平成26年度ふるさと会総会へ。昨年度の行事、収支報告、そして今年の行事予定。震災10年目にしてまた1年がんばりましょう。「人助けとかでなく、自分が楽しむ場所、自分がやりたいことやっていく場所に」と松井会長。「震災3年目で木篭に戻った時のみなさんの目が忘れられない。郷見庵もいろいろ当初不安もありましたが、作って良かったですね」と地域計画連合の江田さん。今年もいよいよ本格スタートです。

  

 

 

 

2014.05.06 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

南相馬の桜 山古志に植樹

少しずつ緑が芽吹き始めた山古志木籠。郷見庵に集まった方々は子供達も含めると150人ほどにもなりました。東日本大震災以降、交流のある南相馬の皆様よりお米支援の返礼としていただいた桜の苗木『越の彼岸』『神代曙』『関山』『陽光』の4品種100本、山古志に植樹がはじまります。

   

 

旧東竹沢小学校跡、旧職員の方々も 参加して約30本の桜を植樹しました。いつか子供達がこの桜の下で駆け回る日が来ることを願っています。また震災での崩落地跡には、福島から避難生活を送る方々の手で「南相馬住民の桜」として5 本、水没家屋周辺の水が届かない土の上には、かつてそこに住んでいらっしゃった方の手で皆と一緒に5本の桜を植樹しました。震災から10年、まだ現場に立てばしっかり目に映る傷跡が、今日植えた桜の花々にいつか優しく包まれていきますように。

それから今までの道のりを見守ってくださった木籠神社様を囲むように6本、私たちの復興のよりどころとなってきた郷見庵に7本、これからもずっと私たちを見守り、また一緒に歩む大切な場所です。

   

それぞれに植えられた桜には、参加してくださった方々の想いを書いた木のプレートを下げました。これから大切にみんなで南相馬の桜を育てていきましょう。この桜がたくましく育ち、いつか優しい花を咲かせることは、南相馬、山古志の願いであり、いまだ痛みを抱えて生きていらっしゃっる被災者みんなの希望です。

2014.04.29 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

田植えの日程 5月18日(日)です

田植えの日程が決まりました。

5月18日(日) AM9:00~です。

良いお天気になることを祈って・・・

 

2014.04.19 | 新着情報,最近の木籠

4月19日 郷見庵オープンしました

今年の雪解けは例年より早く、木篭にもふきのとうがちらほら見えてきました。今日はみんなで郷見庵のオープン準備です。冬じゅう雪をかぶった案内看板の修理。郷見庵の掃除、屋根のひさし調整や手摺の設置。「ありがとうみなさん」の看板を立て、新しい商品も加わって、春のオープン。そろそろ山菜も並び始めるころですね。四季折々の郷見庵、震災10年目の今年も皆様をお待ちしています。

   

さて、「南相馬から来た桜の下で、コシヒカリのおにぎりを」との夢を実現すべく、昔ながらのお釜が登場。試し炊きをしてみました。湯気が出始めるといいにおい。思わず顔を近づけます。炊きあがりをいただいて、皆で昼食。美味しいね!というみんなの中に「う~ん、まだまだ」と夢を抱くNさん。もっともっと美味しい炊き上がりを考えて頭をひねっています。これは期待できそうですね。ともあれ、まだ少し肌寒い木篭の春、お日様に恵まれ、春の行事の良いスタートとなりました。

   

 

 

 

 

 

 

 

2014.04.19 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

春の行事の予定

≪郷見庵開店≫4月19日(土)

10時ごろからの開店を予定しております。山菜等も店頭に出回るころになりますので皆さんのお出でをお待ちしております。(開店準備、清掃等お手伝い願えると助かります)

 

≪桜の植樹≫ 4月29日(祝)

A10時より

昨年、東日本大震災以降、交流のある南相馬の皆様よりお米支援の返礼として桜の苗木の植樹をおこないます。

(『越の彼岸』『神代曙』『関山』『陽光』の4品種100本)尚、植樹に際しては一本一本、植樹者のラベルを添える予定でおります。

 

≪ふるさと会総会≫5月6日

AM9時より道普請(集落内の道路の清掃)兼 集落の道普請

AM11時頃よりふるさと会総会 (道普請終了次第)(都合が付けば午後から集落周辺の散策も!)〈山菜も?〉

 

尚、田植えの予定は5月18日前後になると思いますが、今月19日に雪解けの状況をみて決定できればと思っております。

2014.04.12 | 新着情報

伊豆大島、土石流被災地訪問

昨年11月の南相馬への被災地訪問に引き続き、9月に局地集中豪雨による大規模土石流災害に見舞われ、多くの被災者を出した伊豆大島に闘牛場や郷見庵での募金をお送りした縁で、3月11日~13日に闘牛会、ふるさと会の有志及び東日本大震災後福島から長岡市に避難している南相馬の方等総勢11名で大島を訪問し被災者を激励してまいりました。

竹芝桟橋から夜10時の便で東京港の夜景を見ながら出航し翌朝の6時に大島岡田港に到着しました。大島町役場を朝の内に表敬訪問し、被災の状況、仮設住宅の様子等の説明を受けてから、椿まつりの最中で椿の花と大島桜が同時に咲いている島内を周遊し、夕方に仮設住宅を訪問いたしました。

   

温暖の島、伊豆大島でも2月の関東地方の大雪時には三原山の山頂付近では40cm以上と数十年ぶりの積雪を観測し、山の中腹以上では今も残雪は見られ、平地でも数センチの積雪があったようで、仮設暮らしの被災者の皆様には厳しい冬を迎えたそうです。

仮設住宅には26戸のご家族が入居されているそうですが、生憎、平日の昼間の訪問になったため、数軒のご家族しか在宅されておりませんでしたが、「山古志産コシヒカリ」や郷見庵でも販売しているふるさと会会員による「手作り民芸品」を贈呈してから、被災の状況や中越地震の経験を踏まえて、お互いの仮設での暮らし等語り合い交流を図って参りました。

最終日には参加したメンバー全員が復興支援を兼ねて大島名産品のお土産を沢山購入し岡田港に着きましたが、当日は春を呼ぶ低気圧により海上は大時化で東京便は4便中3便が欠航でしたが、予約の便のみ出航でき、荒れた海を無事乗り切り帰路に着きました。

2014.03.16 | イベント報告,新着情報

来年の賽の神について

ふるさと会の皆さん、今年も残すところあとわずかとなりました。1年間、さまざまな活動を一緒に盛り上げてくださって、ありがとうございました。皆さんが良いお年をお迎えすることをお祈りし、そして来年一番の行事の予定をお知らせします。

賽の神の予定

年明けの12日(日)に、五穀豊穣、一年の息災を祈念する小正月の恒例行事、賽の神を行ないます。

朝、10時から集落の住民の皆さんと一緒に賽の神作りを始めます。

皆さんからも賽の神の組み付け、てっぺんに飾るおんべ作り等も参加いただきたいと思います。

賽の神が出来上がり次第、11時ごろから餅つきを行い、つきたての餅を食べてから賽の神の点火となります。(来年の年男、年女となられる午年の方に点火の役をお願いします)

(皆さんにも出来るお仕事は沢山ありますので早めにお出でいただけると助かります)

点火後は餅やするめを焼いてお楽しみ下さい。またみなさんとお会いできることを心よりお待ちしています。

2013.12.27 | 新着情報

ふるさと会の蕎麦屋が開店!?

7月末に種を蒔き、10月に予定より少な目でしたが8kg蕎麦が収穫できました。

          

今年も木籠ふるさと会のイベント行事は自前の蕎麦粉での恒例の蕎麦打ち大会で締めくくりました。お子さんも含めて、30人程で、蕎麦打ち係り、茹で上げ係り、天ぷら係りにと分担して賑やかな蕎麦祭となりました。天ぷら揚げはベテラン主婦揃い、どこの店に出しても恥ずかしくないパリッとした、かき揚げ、かぼちゃ、レンコン、神楽なんばんのてんぷら!そして3年前に菌を植えたなめこが立派に育ちましたのでなめこ汁も!

    

ご当地流のふのりつなぎの蕎麦打ちも、素人でも5年目経験を積んだベテランの指導の許、始めて体験した人のお蕎麦も、お店で出る蕎麦に近い出来になったように感じられます。

      

数日前の残雪がありましたが、当日は久々の晴天になったので屋外で”野だて蕎麦”としゃれ込み、出来上がった60人前の蕎麦は参加した方達、郷見庵を訪れたお客さんにも召し上がって頂き、集落の各戸にお裾分けでき大盛況の蕎麦祭となりました。(来年は蕎麦店を開いたらとの噂も!?)

 

2013.11.20 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

11月10日(日) 福島南相馬に行ってきました

11月10日、山古志闘牛会とふるさと会、あわせて30人ほどで、福島県南相馬市の仮設住宅へ今年の新米を届けに行ってきました。震災以来、山古志の木篭でたくさんの被災者の方々と励まし、励まされ、お付き合いをさせていただきました。でも、自分で福島に行ったことがない、自分の目で福島をまだ見ていない、そんな少し後ろめたいような気持が、やっと報われた会員も多かったことと思います。

皆で袋詰めをして、松井会長さんのメッセージを入れたお米を、ひとつひとつ仮設住宅の方々に手渡しました。恩返し地蔵さんも一人で200個も作られたふるさと会のお母さんが、お年寄りから小さなお子さんにまで丁寧に手渡しました。“元気になってね、頑張ってね”の言葉も、いつの間にか“ありがとうね、頑張ろうね”になって、山古志の私たちも、福島の方々も、お互いに支えあって進んでいるんだなあと思いました。

  

その後、集会場で伴奏の伴さんが音頭をとってみんなで歌の会。“私が有名な歌手なわけじゃないけれど、ここに集まった皆さん一人一人が素敵な歌い手さん”その言葉とユニークな伴奏で、懐かしい、あったかい歌をみんなで歌いました。「花は咲く」を歌いたい!その歌詞はとても心にしみこみます。大勢がひとところに集まって、声をあわせて元気をもらいました。笑いに涙に手拍子に。みなさん本当にありがとうございました。

  

バスは海に向かって進みます。広がる草原はかつての田んぼです。雨も降り始めて荒れる海。“津波はあの林も丘も呑み込んで、あの山のふもとまで舟が転がっていたんです”「あの山」と言われても、雨の中ではかすんで見える遠く向こうの山。“集まっていたお年寄り、車にいた若い人たち、みんなみんなここで亡くなりました” 海を背に、観音様に向かって懸命に話す宍戸さんの言葉は「私たちのことを忘れないで」と言っているようでした。

  

帰り道、飯舘で鮮やかな紅葉の山々と、ふもとの家々の人気のなさに言葉を失いました。街灯だけつき始めても、家に明かりは灯りません。南相馬も中心街はすでににぎやかな街のよう。でもたくさんの仮設住宅に住む方々とその暮らしぶりに、“私たちが帰れる日はいつ来るのでしょう”と、今なお長岡で避難生活を送る方は言いました。“私たちと同じだったよお…”と目頭を押さえる木篭のおばあちゃん。先の見えなかった9年前を思い出されたのでしょう。小さいけれど、ひとりひとりの私たちの今日の気持ちを、これからもずっとつなげていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2013.11.12 | イベント報告,新着情報,最近の木籠

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